債券は下落、流動性供給入札弱めで長期・超長期安い-株価上昇も重し

債券相場は下落。きょう実施された 流動性供給入札が弱めの結果となったことを受けて、長期債や超長期債 を中心に売りが優勢だった。午後に入って、国内株価が上昇に転じたこ とも相場の重しとなった。

東京先物市場で中心限月の9月物は前日比横ばいの143円72銭で開 始し、直後に下げに転じた。いったんは4銭高の143円76銭まで上昇す る場面もあったが、午後は株価が上昇転換したことなどから水準を切り 下げ、143円64銭まで下落。結局は6銭安の143円66銭で引けた。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の329回債利回 りは前日比0.5ベーシスポイント(bp)高い0.775%で開始し、午前は同水 準で推移。午後零時45分の入札結果発表後は0.78%に上昇した。20年物 の145回債利回りは0.5bp高い1.705%で推移していたが、入札結果発表 後には1.725%まで上昇。その後は1.72%。30年物の39回債利回りは 2bp高い1.84%と7月26日以来の高水準を付けた。

RBS証券の福永顕人チーフ債券ストラテジストは、「きのう米国 債が売られたことを受けて、円債はもっと売られるかと思ったが、それ ほど調整せずに流動性供給入札を迎えたので、入札結果は良くなかっ た。長い年限を中心に売りが優勢となっている」と指摘。 一方、「短 い年限は日銀の買い入れオペを背景にしっかり」だと話した。

財務省がこの日実施した流動性供給入札(発行額3000億円)の結果 では、募入最大利回り較差がプラス0.011%、募入平均利回り較差はプ ラス0.005%となった。投資家需要の強さを示す応札倍率は2.04倍と4 月5日入札以来の低水準となった。

株高、米債安

株式相場は反発。TOPIXは前日比0.8%高の1193.66で引けた。 午前は1.3%下落したものの、午後に持ち直し、取引終盤にかけて堅調 推移となった。

メリルリンチ日本証券の大崎秀一債券ストラテジストは、米債安で 債券先物には前日に上昇した反動が出たと指摘。「きょうは流動性供給 入札、9日には30年債の入札が実施される。生保などは買い意欲はある ものの、金利水準からはいったん調整がほしい」とも話していた。

5日の米債相場は下落。米10年国債利回りは前週末比4bp上昇 の2.63%程度。米供給管理協会(ISM)が発表した7月の非製造業景 況指数は56と5カ月ぶりの高水準となり、景気回復の新たな兆候と受け 止められ、年内に金融当局による債券購入の縮小が始まるとの見方が広 がった。

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