天才シェフは14歳、米ビバリーヒルズのレストランで腕振るう

米ロサンゼルスのティーンエージャ ーの多くは、ひと夏の恋やサーフィンを楽しみたいと思っている。しか し、フリン・マクガリー君(14)は曜日限定で開店する自分のレストラ ンで提供する料理に使う完璧なトリュフとベニザケを探している。

マクガリー君は自動車運転免許も取得できない年齢だが、米NBC のテレビ番組「トゥデイ」で著名シェフのダニエル・ブールー氏と調理 した経験を持つ。料理番組専門局フード・ネットワークのスターシェフ のように、メディアからの出演要請を調整するため大手タレントエージ ェンシー、ユナイテッド・タレント・エージェンシーと契約した。(同 社の顧客には俳優のハリソン・フォードやジョニー・デップらがいる)

マクガリー君はベテランシェフとしての自信にあふれている。「コ ック(料理人)は全てを誰かに言われた通りにすることで頭の中がいっ ぱいだ。シェフは考えて調理する。自分がどのように調理するのか。ど うしたらもっとうまくできるか。インターネットでも料理本でもレシピ は一度見ると覚える。頭に刻み込まれるんだ」。痩せ気味の神童は自宅 近くのカフェでそう話す。

寝室を料理実習室に

マクガリー君はビバリーヒルズにあるオーストリア料理のレストラ ン「ビアバイスル」で定期的に「ユーリカ」という名の店を出し料理を 提供している。7日には12品で構成する新作コースディナーを予定して いるが、客が席に着くまで内容は秘密だ。

マクガリー君は10歳の時に料理を始めた。理由は母親の作る食事が 「あまり好きではなかったから」だという。著名シェフの料理本に触発 され、大胆なレシピに挑戦し始めた。両親はマクガリー君の寝室を調理 実習室に改造。ガス台も取り付けた。

2010年には母親の家で料理を提供し始めた。ティーンエージャーの シェフがレストランで出されるほどの上質の料理を作るという評判はす ぐに口コミで広がり、気が付けば多い時には28人の客に14品のコース料 理を出すようになっていた。値段は1人当たり最高160ドル(現在のレ ートで約1万5700円)だった。

世界を旅したい

ビアバイスルのオーナーシェフ、ベルンハルト・マイリンガー氏が 友人を通じてマクガリー君がプロ仕様の厨房(ちゅうぼう)と食事スペ ースを必要としていると知り、店が定休日の水曜日にレストランを使用 してもよいと申し出た。この日にはマクガリー君がビアバイスルの厨房 のスタッフを指揮する。

マクガリー君には将来の計画がある。6万ドルの授業料を支払って レストラン専門学校のカリナリー・インスティチュート・オブ・アメリ カに通うのは時間の無駄だと考えている。その代わり、各国を旅して最 高レベルの厨房で働き、世界に通用するレストランを自分で運営するこ とにその資金を充てたいと思っている。

「(著名シェフの)ダニエル・ハム氏は僕に創作し続けるよう勧め た。創作するのをやめてしまったら楽しめなくなるからだ。食について のブログに、僕が10年以内に燃え尽きてしまうだろうというコメントが 載っていた。そうならなければいいなと思う。料理をとても楽しんでい るので燃え尽きてしまいたくない」。

原題:Chef, 14, Aims for Stars With $120 Tasting Menu at L.A. Pop-Up(抜粋)

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