NY外為:ドルが対円で続落、緩和策の縮小観測で

5日のニューヨーク外国為替市場で はドルが対円で続落。投資家は米金融当局が緩和策を縮小させる時期を 見極めようとしている。

ドルは主要16通貨の過半数に対して下落。先週発表された7月の米 雇用統計で雇用者の増加幅が市場予想を下回った。この日の円は上昇。 日本株が下げ、安全資産としての円の需要が高まった。英ポンドは上 昇。英国では7月のサービス業活動がエコノミスト予想を上回るペース で拡大した。ニュージーランド(NZ)・ドルは下落。中国がニュージ ーランドのフォンテラ・コーポラティブ・グループから粉ミルクの輸入 を停止したことが影響した。

ゲイン・キャピタル・グループ(ニューヨーク)のシニア為替スト ラテジスト、エリック・ビロリア氏は「雇用統計は最良の内容ではなか った。さらに米当局はいつ緩和策を縮小するのか、その見通しをまった く示していない」と述べた。「今週は日本銀行が金融政策会合を開く。 日銀が近く何らかの措置を講じるとは考えていない。従ってそれも一連 のクロス円(ドル以外の通貨の対円相場)での値固めの理由としてあり 得る」と続けた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ドルは対円で0.7%下げて1ドル =98円30銭。ドルは対ユーロで0.1%上昇して1ユーロ=1.3258ドル。 円は対ユーロで0.8%上昇して1ユーロ=130円33銭。

主要10通貨に対するブルームバーグの米ドル指数は0.2%下げ て1027.04。

NZドル下落

NZドルは対米ドルで6日続落。乳製品世界最大手の同国のフォン テラは3日、ニュージーランドの工場で昨年生産された一部の乳清タン パクにバクテリアが混入している可能性があると説明した。このバクテ リアはまれではあるがボツリヌス中毒症を引き起こす恐れがある。

NZドルは米ドルに対して0.2%下げた。

米銀が決済機関デポジトリー・トラスト・アンド・クリアリング (DTCC)へ提出したデータをブルームバーグがまとめたところによ ると、外為オプションの店頭取引は合計190億ドル。前営業日は330億ド ルだった。この日の総額のうち対円でのドルのオプション出来高は41億 ドル、シェアは21%と最大だった。

米労働省が2日に発表した7月の雇用統計によると、非農業部門雇 用者数(事業所調査、季節調整済み)は前月比16万2000人増加した。こ れは4カ月ぶりの低い伸び。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコ ノミストの予想中央値は18万5000人増だった。

RBSセキュリティーズの為替ストラテジスト、ブライアン・キム 氏(コネティカット州スタンフォード在勤)は、今回の雇用統計の内容 だと、「9月の緩和策縮小は若干早いかもしれない。12月の可能性がよ り高いのではないだろうか?といった疑問が生まれるだろう。個人的に は緩和策の縮小は2014年よりも2013年に起きるとみている」と続けた。

ISMの非製造業景況指数

米供給管理協会(ISM)が発表した7月の非製造業景況指数は56 と、前月の52.2から上昇し、5カ月ぶりの高水準となった。ブルームバ ーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は53.1だった。同指数で50は 活動の拡大と縮小の境目を示す。ISMの指数後にドルは一時、下げ幅 を縮小した。

日銀は7-8日に政策委員会・金融政策決定会合を開く。8日には 黒田総裁が記者会見する。

先進10カ国の通貨で構成されるブルームバーグ相関加重通貨指数に よると、ドルは過去6カ月間で5%上昇。ユーロは2.7%高、円は0.5% 下げた。

原題:Dollar Falls Second Day Against Yen on Fed Outlook; Kiwi Slides(抜粋)

--取材協力:Masaki Kondo. Editors: Kenneth Pringle, Greg Storey

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