アップルめぐる拒否権発動決定、安価なアイフォーン後押しも

米アップルのスマートフォン(多機 能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)」とタブレット端末「i Pad(アイパッド)」の輸入差し止め命令にオバマ米政権が拒否権の 発動を決定したことは、短期的に売り上げを支える可能性がある。ま た、韓国サムスン電子が両社の特許紛争の和解協議を行う場合に今回の 決定は足かせとなりかねない。

ISIグループのアナリスト、ブライアン・マーシャル氏は、オバ マ政権が3日に発表した今回の措置でアップルは比較的新しい機種より も安い「アイフォーン4」の販売を継続できると指摘する。同氏による と、比較的安価なスマートフォンは高価格機種よりも売れ行きが良く、 「オバマ政権の決定はアップルにとって短期的には実質プラスだ」とい う。

今回の決定は、携帯機器業界で広く使用されるデータ伝送の特許に 関連し米国際貿易委員会(ITC)から6月にアップル製品の輸入差し 止め命令を勝ち取ったサムスン電子にとっては後退を意味する。また、 アップルから得る技術ライセンス料の引き上げ交渉でもこの決定はサム スン電子の障害になる公算が大きいと、ミッチェル・シルバーバーグ・ アンド・ナップの弁護士スーザン・コーン・ロス氏は指摘する。

サムスン電子の株価は5日のソウル市場で午後1時15分(日本時間 同)現在、0.7%安の127万7000ウォン。年初来の下落率は16%。

原題:Apple Reprieve Over Samsung Seen Aiding Cheaper IPhone Push (1)(抜粋)

--取材協力:Jungah Lee、Rose Kim、Rachel Evans. Editors: Elizabeth Wasserman, Romaine Bostick

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