米大統領、FRB議長人事の臆測煽る-自戒の言葉守らず

2007年の大統領選挙戦でアイオワ州 を訪れたオバマ上院議員(当時)は米連邦準備制度について意見を求め られ、その独立性が重要だとしてコメントを控えた。

オバマ大統領はいま、自らの戒めを守っておけばよかったと思って いるかもしれない。

オバマ大統領が6月に放送されたPBSのチャーリー・ローズ氏の インタビュー番組でバーナンキ連邦準備制度理事会(FRB)議長を続 投させない意向を示して以来、後任をめぐる政治的な画策が強まった。 その結果、米金融市場や指名承認公聴会、組織としての連邦準備制度へ の長期的な影響を懸念する声が金融専門家や元政府当局者らの間に広が った。

パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)の モハメド・エラリアン最高経営責任者(CEO)はブルームバーグテレ ビジョンとのインタビューで、「実に残念なのはこの議論が公になり、 立場が二極に分裂したことだ」と発言。「これは今後の市場に影響を及 ぼす」と述べた。

大統領とホワイトハウス当局者らはこの1週間、サマーズ元財務長 官とイエレンFRB副議長の一騎打ちの様相が強まっている次期議長レ ースを沈静化しようと取り組んだ。

「政治的緊張高まる」

大統領は7月31日の民主党議員との会合で、これまでに多数の FRB議長候補と面談したと発言。コーンFRB前副議長の可能性にも 新たに言及した。大統領と側近らは、早急な結論を先延ばしするため、 決定は数週間先であり、秋まで決定はないと発言した。

にもかかわらず、オバマ大統領は議員1人からサマーズ氏を擁護す るよう求められると、同氏を称賛する発言をし、サマーズ対イエレンの 対決をかえって際立たせてしまった。

ブローダス元リッチモンド連銀総裁はボルカー、グリーンスパン、 バーナンキの歴代FRB議長に言及し、バーナンキ議長は金融危機の 際、2期目の指名承認投票で過去最も小差での承認になったが、過去の 議長交代は概してスムーズだったと指摘。「指名に関して今回のような ことは記憶にない。私がFRBに入って以来、覚えている限り最も政治 的な緊張が高まったケースの1つだ」と語った。

原題:Obama Fuels Speculation on Fed Pick With Comment He Once Avoided(抜粋)

--取材協力:Kathleen Hunter、Hans Nichols、Peter Cook、Betty Liu. Editors: Steven Komarow, Michael Shepard

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