米アップル:地裁判断受けた電子書籍の政府提案は「懲罰的」

米アップルは、電子書籍の販売をめ ぐり米司法省などが裁判所に承認を申請した提案の内容が「厳格で懲罰 的だ」と指摘した。

司法省と33の州は2日、アップルが電子書籍の価格を操作している との判断を7月に下したニューヨーク市マンハッタンの連邦地裁に提案 を示した。同地裁に対し、アップルが現在5つの出版社と結んでいる契 約を破棄するよう命令を出すとともに、同社が反トラスト法(独占禁止 法)を順守しているかを10年間監視する担当者を任命することを求め た。

これに対しアップルは同地裁への提出文書で、提案の内容は「政府 が当社の事業を規制する手段として、広範囲に及び前代未聞だ」と反 論。また、提案が電子書籍販売のサービスをアマゾン・ドット・コムの ような競合他社ともリンク可能にするよう求めている点を捉え「アマゾ ンが支配的地位を固めることになる」と批判した。

今回の政府側の提案により、アップルは出版社との新たな事業手法 構築が求められ、音楽などの販売にも響く可能性がある。電子書籍や楽 曲、映画やソフトウエアなどの販売収入は昨年129億ドル(約1兆2700 億円)と、同社の総収入の8.2%に当たる。

アボンデール・パートナーズのアナリスト、ジョン・ブライト氏は インタビューで、提案がアップルに与える影響について「財務面から見 れば何の問題もない」としながらも「戦略面からすれば後退だ。アップ ルは同じ出版社との間で、価格設定で別の手法を探らねばならないだろ う」と述べた。

政府側の提案が有効になるには裁判所の承認が必要。同地裁は9 日、審問を行う予定だ。

原題:Apple Calls U.S. Proposal for E-Book Court Order Draconian (1)(抜粋)

--取材協力:Phil Mattingly、Callie Bost、Peter Burrows. Editors: Andrew Dunn, Charles Carter

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