シンガポール取引所、M&Aからデリバティブに軸足移す

東南アジア最大の証券取引所である シンガポール取引所(SGX)は、アジア地域でM&A(企業の合併・ 買収)の相手候補が見当たらないため、成長面でデリバティブ(金融派 生商品)を頼りにしている。

SGXのマグナス・ボッカー最高経営責任者(CEO)は、エネル ギーと債券の先物取引を計画していることを明らかにした。ブルームバ ーグがまとめたデータによれば、SGXのデリバティブ取引の収入 は2013年6月までの5年間で50%増加し、2億3450万シンガポール・ド ル(約180億円)となった。4.4%増の4億6950万シンガポール・ドルだ った株式取引を上回る伸びを記録した。

ボッカーCEOは2日の電子メールで質問に回答し、「有機的成長 がわれわれの最大の関心事だ」と説明。アジア地域では「M&Aの確実 な機会があるとはまだ言い切れない」と述べた。

国際取引所連合(WFE)によると、株取引高が08年6月から38% 減少する中で世界各国の取引所は先物や商品取引の事業構築に取り組ん でいる。SGXは11年4月にオーストラリア証券取引所の運営会社 ASXを買収する計画を断念した。豪当局の承認が得られなかったため で、SGXはそれ以降、成長への別の道を模索している。

原題:Singapore Bourse Embracing Derivatives Over M&A: Southeast Asia(抜粋)

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