8月2日の米国マーケットサマリー:ドル下落、株式相場は続伸

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3286   1.3207
ドル/円             98.87    99.54
ユーロ/円          131.35   131.46


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       15,658.36     +30.34     +.2%
S&P500種           1,709.67      +2.80     +.2%
ナスダック総合指数    3,689.59     +13.84     +.4%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .30%        -.03
米国債10年物     2.60%       -.11
米国債30年物     3.69%       -.06


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,310.50     -.70     -.05%
原油先物         (ドル/バレル)  106.76     -1.13    -1.05%

◎NY外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではドルが主要16通貨の過半数に対して 下落。7月の米雇用者数の伸びが予想を下回ったため、金融当局が資産 購入のペースを近く減速させるとの思惑が後退した。

労働省が発表した7月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数 (事業所調査、季節調整済み)は前月比16万2000人増と、4カ月ぶりの 低い伸びにとどまった。連邦公開市場委員会(FOMC)は今週の会合 後、月850億ドルの債券購入を維持する方針をあらためて表明した。

野村ホールディングスの外国為替戦略グローバル責任者、イェン ス・ノルドビグ氏(ニューヨーク在勤)は「雇用の伸びが失望を誘い、 ドルが軟化した。経済が予想通りに推移していると金融当局が確信する には、第3四半期に成長がもう少し加速する必要がある」と指摘した。

ニューヨーク時間午後1時49分現在、主要10通貨に対するブルーム バーグ米ドル指数は0.6%低下して1028.59。週間では4週間ぶりに上昇 し、0.6%高。

ドルは対ユーロで0.5%下げて1ユーロ=1.3273ドル。対円で も0.5%安い1ドル=99円01銭。円は対ユーロでほぼ変わらずの1ユー ロ=131円44銭。

◎米国株式市場

米株式相場は続伸。7月の米雇用者数の伸びが市場予想を下回り、 金融当局による緩和策の継続が示唆されたことが背景。S&P500種株 価指数は下げを埋める展開となった。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指 数は前日比0.2%高の1709.67。一時は0.4%下落する場面もあった。ダ ウ工業株30種平均は30.34ドル(0.2%)高の15658.36ドル。

ウェルズ・ファーゴ・ファンズ・マネジメントのチーフ株式ストラ テジスト、ジョン・マンリー氏は電話取材で、「この数字は地球を揺る がすものではない」と指摘。「結果の良し悪しに関して議論の余地はあ る。数字はまあまあだった。当局の支援が当面は続くことを示唆してお り、それは悪いことではない」と述べた。

◎米国債市場

2日の米国債は上昇。10年債利回りは約1カ月ぶりの大幅低下とな った。朝方発表された7月の米雇用統計で雇用者の増加幅が市場予想を 下回ったことから、米金融当局が来月に緩和策縮小を決定するとの見方 が後退した。

パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)の モハメド・エラリアン最高経営責任者(CEO)は、緩和策を縮小させ るほど十分に米国の景気は回復していないことを雇用統計は示唆してい ると指摘。米国債は下げを埋めた。米連邦公開市場委員会(FOMC) は今週発表した声明で、「労働市場やインフレの見通し変化に応じ、適 切な政策緩和を維持するため委員会には資産購入ペースを加速あるいは 減速させる用意がある」と表明した。

クレディ・スイス・グループの金利ストラテジスト、アイラ・ジャ ージー氏は、「金融当局は債券購入のペース減速を望んでいるが、その ためには経済的な根拠が必要だ」と述べ、「9月に行動することはあり えるが、当初予想されていたよりもスケールが小さくなるだろう」と続 けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後2時50分現在、10年債利回りは前日比11ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)低下の2.60%。同年債(表面利回り1.75%、償還2023 年5月)価格は28/32高の92 22/32。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は小幅続落。週間ベースでは1カ月ぶりの 下落となった。予想を上回る経済指標が相次いだことを背景に、緩和縮 小の観測が強まった。

前日発表された先週の週間失業保険申請件数は前週比で減少し約5 年ぶりの低い水準となったほか、7月のISM製造業景況指数は約2年 ぶりの高水準となった。一方、この日発表の雇用統計では米雇用者数の 伸びが市場予想を下回った。

RJオブライエン・アンド・アソシエーツ(シカゴ)のシニア商品 ブローカー、トム・パワー氏は電話インタビューで、「今週は景気回復 を示唆する経済指標が相次いだほか、ドルの堅調で金は圧迫された」と 指摘。「きょうの雇用統計は金にとってプラスだが、市場の方向性を変 えるほどではない」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物12 月限は前日比0.1%安の1オンス=1310.50ドルで終了。一時は2.2%安 の1282.40ドルをつけた。雇用統計発表後は持ち直す場面もあった。週 間では0.9%下落。

◎NY原油先物

ニューヨーク原油相場は反落。米雇用者数の伸びが予想を下回った ことが影響した。週間ベースでは値上がりした。

米労働省が発表した7月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数 (事業所調査、季節調整済み)は前月比16万2000人増加した。これは4 カ月ぶりの低い伸び。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミス トの予想中央値は18万5000人増だった。

エネルギー関連の商品に重点を置くヘッジファンド、アゲイン・キ ャピタル(ニューヨーク)のパートナー、ジョン・キルダフ氏は「雇用 者数への失望が市場を圧迫している」と指摘。「今週に入ってからの値 上がりは主に、米経済の改善見通しとそれに伴う需要拡大への期待に基 づいていた。原油市場はきょうの雇用統計にがっかりさせられた」と述 べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物9月限は前日 比95セント(0.88%)安の1バレル=106.94ドルで終了。週間ベースで は2.1%の値上がり。

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