今日の国内市況(8月2日):株式、債券、為替市場

きょうの国内市場の株式、債券、為替相場 は以下の通り。

●日本株連騰、欧米統計と円安で輸出や金融中心買い-連日の高値引け

東京株式相場は大幅続伸。欧米経済統計の改善や円安進行を好感、 アジア株の上昇で投資家のリスク許容度は一段と高まり、輸送用機器な ど輸出関連、保険や証券など金融株中心に不動産、海運株と幅広く上 げ、東証1部33業種中、石油・石炭を除く32業種が高い。決算評価の動 きも相場水準を押し上げた。

TOPIXの終値は前日比32.78ポイント(2.8%)高の1196.17、 日経平均株価は460円39銭(3.3%)高の1万4466円16銭。両指数とも前 日に続く高値引け。

BNPパリバ・インベストメント・パートナーズの清川鉉徳運用本 部長は、「前週末と今週初の2日続けて日経平均が400円以上下げた反 動」とし、直近の相場変動はファンダメンタルズではなく、「株式需給 のあやが影響した可能性が高い」と見ている。ただ、好業績銘柄が買わ れ始めたことによる安心感も出てきており、先物主導の色彩が濃かった 前日と違い、「きょうは現物にもある程度しっかり買いが入った印象」 と話した。

●債券は下落、米債大幅安や国内株高を警戒-長期金利2週ぶり高水準

債券相場は下落。前日の米国債相場が経済指標の改善で大幅安とな ったことや国内株高を背景に売りが優勢となり、長期金利は約2週間ぶ り水準まで上昇した。半面、利回り上昇時の投資家需要や日本銀行によ る長期国債買い入れオペが下支えした。

東京先物市場で中心限月の9月物は前日比16銭安の143円45銭で開 始。株高を受けて水準を大きく切り下げ、午前11時前には143円18銭と 日中取引ベースで7月17日以来の安値を付けた。午後に入ると下げ幅を 縮小し、結局は25銭安の143円36銭で引けた。

JPモルガン・アセット・マネジメントの塚谷厳治債券運用部長 は、米経済指標の改善を受けた「米国債相場の下落で国内銀行が含み損 を抱えており、9月中間決算前に円債に益出しの売りを出しているもよ うだ」と述べた。パインブリッジ・インベストメンツの松川忠債券運用 部長は、目先の相場は米雇用統計次第だと指摘。「まだ見えない数字へ の恐怖だ。10年ゾーンが重いこともあり、日本時間にはディフェンシブ に対応しておくべきだ」と語った。

●ドルが対円で1週間ぶり高値、米雇用期待-緩和縮小観測で99円後半

東京外国為替市場では、ドルが対円で約1週間ぶり高値を付けた。 予想を上回る雇用関連指標を受け、この日発表される米雇用統計への期 待が高まる中、米量的緩和の縮小観測を背景にドル買い優勢の流れが続 いた。

ドル・円相場は一時、1ドル=99円70銭を付け、前日の海外時間に 付けた7月25日以来のドル高値(99円57銭)を更新。その後も高値圏で 推移し、午後3時45分現在は99円59銭前後となっている。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の植野大作チーフ為替ストラ テジストは、「7月31日のFOMC(米連邦公開市場委員会)声明で景 気判断などは下方修正されたが、いずれにしても今後の景気、雇用情勢 次第というところはほとんど変わらず、そういう意味ではその後出てき た雇用関連などの経済指標も比較的強かったので、少し期待が強くなっ ている」と説明。「今晩の米雇用統計で、8月相場でドル・円がスター トダッシュできるのか少しつまづくのかが決まるのだろう」と話した。

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