トヨタ:今期純利益8%上方修正、「アベノミクス」円安効果

国内自動車最大手のトヨタ自動車 は、今期(2014年3月期)連結純利益予想を8%上方修正した。「アベ ノミクス」を受けた円安進行で輸出採算が好転している。

2日開示した今期純利益予想は1兆4800億円(従来1兆3700億 円)。前期比では54%増になる。ブルームバーグが集計したアナリスト 予想の1兆7006億円は下回った。為替前提は1ドル=92円(従来90 円)、1ユーロ=122円(同120円)に見直した。ダイハツ工業と日野自 動車を含むグループ世界販売計画の総台数は据え置いた。

昨年末に発足した安倍晋三政権は異次元金融緩和を打ち出し円相場 が下落、円安効果が出ている。さらに原価改善努力も収益拡大に寄与す る。国内自動車3社ですでに決算を開示した日産自動車とホンダは、今 期予想をいずれも据え置いている。

また、同時に開示した4-6月決算で、純利益は前年同期比94%増 の5622億円となり、ブルームバーグが集計したアナリスト4人の予想平 均4412億円を上回った。円安や原価改善の努力などが寄与した。グルー プ世界販売は、小売りベースで前年同期比で微減の248万台、中国合弁 などを除いた連結ベースでは同1.6%減の223.2万台となった。

ライバル社の4-6月の純利益では、日産自がアナリスト予想の平 均値を上回ったのに対し、ホンダは国内販売の落ち込みなどで市場予想 を下回っていた

佐々木卓夫常務は都内で開いた決算会見で、米国市場は1530万台を 少し超えるぐらいの規模になると想定し、220万台以上の販売を目指す 考えを示した。タイの販売計画は当初の50万台から45万台に引き下げた という。

また、トヨタは今年のグループ世界生産・販売台数計画を見直し た。発表資料によると、今年の世界生産は従来比18万台増の1012万台 (前年比2%増)、世界販売は同1万台減の996万台(同2%増)とし た。

トヨタグループは今年1-6月の世界販売で前年同期比1.2%減 の491万台となり、米ゼネラル・モーターズ(GM)の485万台を上回っ て首位を維持した。4-6月は、GMが249万台となり、トヨタがこれ に次ぐ248万台、さらに独フォルクスワーゲン(VW)が239万台と続い た。

トヨタの株価2日終値は前日比3.4%高の6430円。年初来の上昇率 は61%で、日産自やホンダを上回っている。

--取材協力:Ma Jie. Editors: 浅井秀樹, 上野英治郎,杉本等

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