ジョン・レノンが想像した世界、移民ブームで実現へ-報告書

世界の移民政策の変化が経済成長を 押し上げる可能性があるとの見方を、世界銀行が報告書で示した。

世銀のアアディチャ・マトゥー氏とパターソン国際経済研究所のア ルビンド・スブラマニアン氏は7月に発表した報告書で、国境を越えた 人の移動は永住を目的とした移住や途上国から先進国への一方向の人の 流れと見なされるべきではないとの見方を示した。

報告書は「人の移動に関する現在の視点は貧困国から富裕国への永 住を目的とした移住と先進国の移民政策のみに重点が置かれている」と 指摘。「双方向の人の移動が世界のニーズを押し上げ、貧困国が富裕国 に対し初めて次のような提案をする可能性がある。つまり、われわれが あなたの国の高齢者や失業者を受け入れましょう。その代わりにこの国 の若者や貧困層、有能な人々を提供しましょう、という提案だ」として いる。

報告書は双方向の移動により、先進国の熟練労働者の失業者が就業 機会を求めて新興国へ移動する一方、貧困国の未熟練労働者が先進国で 低賃金で短期間、就労することが可能になると説明。中国では3億人が 英語教師を必要としており、ブラジルは毎年4万人のエンジニアを生み 出すことができるが、さらに2万人不足していると指摘した。

「(楽曲「イマジン」で)『国家はない。殺すことも誰かに殺され ることもない。人間の兄弟愛に満ちた世界を』と歌ったジョン・レノン の理想主義的なビジョンを実現することは難しいだろうが、人の流れが 交差することによってそのビジョンに向かって小さな一歩を踏み出すこ とはできる」と報告書は述べている。

原題:John Lennon Dream Re-Imagined as Migrant Boom: Cutting Research(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE