日本株連騰、欧米統計と円安で輸出、金融買い-連日高値引け

東京株式相場は大幅続伸。欧米経済 統計の改善や円安進行を好感、アジア株の上昇で投資家のリスク許容度 は一段と高まり、輸送用機器など輸出関連、保険や証券など金融株中心 に不動産、海運株と幅広く上げ、東証1部33業種中、石油・石炭を除 く32業種が高い。決算評価の動きも相場水準を押し上げた。

TOPIXの終値は前日比32.78ポイント(2.8%)高の1196.17、 日経平均株価は460円39銭(3.3%)高の1万4466円16銭。両指数とも、 きのうに続く高値引け。

BNPパリバ・インベストメント・パートナーズの清川鉉徳運用本 部長は、「前週末と今週初の2日続けて日経平均が400円以上下げた反 動」とし、直近の相場変動はファンダメンタルズではなく、「株式需給 のあやが影響した可能性が高い」と見ている。ただ、好業績銘柄が買わ れ始めたことによる安心感も出てきており、先物主導の色彩が濃かった 前日と違い、「きょうは現物にもある程度しっかり買いが入った印象」 と話していた。

米供給管理協会(ISM)が1日に発表した7月の製造業景況指数 は55.4と、2011年6月以来の高水準。英マークイット・エコノミクスに よる7月のユーロ圏製造業景気指数(改定値)も50.3と前月の48.8から 改善し、11年7月以来で初めて活動拡大と縮小の分かれ目となる50を上 回った。このほか、米労働省発表の先週の新規失業保険申請件数は、32 万6000件と08年1月以来で最低だった。

投資家のリスク回避姿勢が和らぎ、きょうの東京外国為替市場では 一時1ドル=99円70銭、1ユーロ=131円台後半と前日の東京株式市場 終了時の98円台半ば、130円台後半から円安が進んだ。

この日の日本株は、朝方の買い一巡後や午前終了にかけやや伸び悩 む場面があったものの、午後半ばから大引けにかけ一段高の展開。アジ ア株式市場で香港や中国上海、台湾などが総じて堅調に推移したことも 投資家心理面でプラスに働いた。

米回復の確度高まる

東証33業種の上昇率上位は保険、倉庫・運輸、不動産、証券・商品 先物取引、輸送用機器、海運、パルプ・紙、陸運、食料品など。自動車 については、7月の米自動車販売統計でトヨタ自動車が前年同月比17% 増、ホンダは21%増、日産自動車が11%増とそろって2けた増を記録し たこともプラス材料となった。

東洋証券投資情報部の大塚竜太ストラテジストは、米国でのISM 統計や新車販売の好調を見て、「米景気の回復確度の高まりがはっきり と感じられる」と指摘。決算発表後の株価反応も、「売りが目立つ状況 から、業績を見直す買いも出始めている」と話していた。

個別では、為替前提を円安方向に見直し、14年3月期の利益予想を 上方修正したスズキが連騰。4-6月期の最終赤字が縮小したシャープ も高い。このほか、4-6月期の連結営業利益が前年同期比2.5倍の443 億円になったと午後1時に発表した三菱商事も買われ、4-9月期業績 見通しを上方修正した旭化成はきょうの高値圏で終えた。

半面、京セラが反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、 第1四半期の営業利益が事前予想を下回り、第一印象はややネガティブ とした。パッケージ基板の売り上げ減少が響き、4-6月期は営業減益 だったイビデン、同四半期が営業減益の日本光電も安い。

東証1部の売買高は概算で26億8654万株、売買代金は2兆3170億 円。騰落銘柄数は上昇が1586、下落116。

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