シャープ:4~6月純損失縮小、液晶改善で-増資検討を表明

経営再建中のシャープの第1四半期 (4-6月期)連結決算は、純損益が180億円の赤字(前年同期は1384 億円の赤字)に縮小した。液晶販売が伸びている上、リストラや設備投 資抑制の効果も出た。

1日開示した第1四半期純損失は、ブルームバーグ・ニュースが取 材したアナリスト3人の予想中央値(238億円)を下回った。売上高は 前年同期比33%増の6079億円。最新型液晶パネル「IGZO(イグゾ ー)」を含む、スマートフォン(多機能携帯電話)やタブレット端末向 けの液晶販売が拡大した。

シャープは前期までの2年連続の巨額赤字で6月末の自己資本比率 が6%まで低下、公募や第三者割当での1000億円増資計画がブルームバ ーグ・ニュースの取材ですでに判明している。大西徹夫専務執行役員も 決算会見で、年金会計積立不足を踏まえて資金調達の必要性を強調し た。

人件費を含む固定費も圧縮、営業損益は30億円の黒字(前年同期 は941億円の赤字)とアナリスト6人の予想中央値(53億円の赤字)よ りも良かった。今期(2014年3月期)収益予想は従来見通しを維持、純 利益は50億円、営業利益は800億円を予想している。

太陽電池の売れ行き好調

主力商品の液晶部門は前年同期の634億円の赤字から95億円の赤字 に急回復した。テレビ向けの大型液晶の外販が好調だったほか、スマホ やタブレット向けの中小型液晶の販売も増加した。円安の追い風も受 け、今期は300億円の黒字の見通し。液晶を生産する亀山第2工場の稼 働率は80%超で推移している。

また国内の需要が堅調な太陽電池は、今期の見通しを上方修正し た。売上高は3100億円(従来2800億円)、営業利益は130億円(60億 円)となる見通しだ。円安は、社全体の売上高を648億円押し上げたも のの、原材料費などの増加により、営業損益では90億円の押し下げ要因 となった。

高橋興三社長は「通期の黒字化は達成するという強い気持ちでい る」と表明。会社の現状について「回復基調に入ったと思っている」と 述べた。

決算発表を受け2日のシャープ株価は続伸し、一時、前日比5.1% 高となる432円まで買われた。9時50分現在は428円。

--取材協力:安真理子, 藤村奈央子. Editors: 中川寛之, 上野英治 郎、小坂紀彦

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