富豪の李氏、欧州で企業買収の機会探る-通信でシェア拡大へ

アジア一の富豪である李嘉誠氏は、 欧州の通信市場でシェアを拡大し、企業買収を目指す考えだ。李氏が率 いる企業で中核のチョンコン・ホールディングス(長江実業集団)は香 港での不動産販売の減速により利益が圧迫された。

不動産開発で香港2位の長江実業は1日、1-6月(上期)利益 が13%減少したと発表。李氏(85)は発表資料で香港の住宅販売につい て、今後も当局による規制の影響を受けるとの見通しを示した。一方、 複合企業ハチソン・ワンポアの1-6月純利益は23%増加。発電所やエ ネルギー事業への投資が貢献した。

中国の景気減速や不動産規制で香港経済の成長が抑制される中、李 氏は欧州やカナダでの企業買収で恩恵を受けている。李氏は海外で投資 を加速。ハチソンが香港で展開するスーパーマーケットチェーン、百佳 (パークンショップ)からの撤退を検討する一方、スペインの電話会社 テレフォニカのアイルランド部門を買収することで合意した。

フィリップ・セキュリティーズ(香港)のディレクター、ルイス・ ウォン氏は「プロジェクト投資で良好なリターンを得るために欧州の景 気下降をうまく利用している」と述べた上で、インフラ部門は「電力や 公益事業、水道会社に投資しており、それが成長戦略だ」と語った。

ブルームバーグ・ビリオネア指数によると、李氏の純資産は271億 ドル(約2兆7000億円)で、世界16位の富豪。

原題:Li Ka-Shing Goes Shopping in Europe as Hong Kong Sales Slump (1)(抜粋)

--取材協力:Lulu Yilun Chen、Frank Longid. Editors: Andreea Papuc, Hwee Ann Tan

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