米国債:30年債利回り2年ぶり高水準、統計受け緩和縮小観測

1日の米国債は下落。30年債利回り は2年ぶりの高水準に上昇した。新規失業保険申請件数が減少、米供給 管理協会(ISM)が発表した7月の製造業景況指数は2カ月連続上昇 となり、金融緩和策の縮小を後押しする材料になるとの見方が広がっ た。

米連邦公開市場委員会(FOMC)が前日の声明で「経済活動は今 年上期に緩慢なペースで拡大したことが示唆された」と指摘し、月 間850億ドルの債券購入を維持する姿勢を示したが、投資家は経済成長 のペース加速を見込んでいる。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエ コノミスト予想中央値によると、先月の米失業率は低下が見込まれてい る。

クレディ・スイス・グループの金利ストラテジスト、アイラ・ジャ ージー氏は「統計内容は非常に素晴らしい。米金融当局が資産購入の縮 小を開始できるようなペースで成長する可能性を示唆している」と述 べ、「2日発表の雇用統計が予想以上に良好な結果になるとの楽観があ る。投資家は米国債に対し、ロングポジションよりはむしろショートポ ジションを取るだろう」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、10年債利回りは前日比13ベーシスポイント(bp、1b p=0.01%)上昇の2.71%。同年債(表面利回り1.75%、償還2023年5 月)価格は1 2/32安の91 26/32。30年債利回りは12bp上げて3.75% と、2011年8月以来の高水準をつけた。2年債と30年債の利回り差 は343bpに拡大した。

ブルームバーグ米国債指数によると、7月の米国債リターンは3カ 月連続でマイナスとなった。

新規失業保険申請件数

FOMCは前日の声明で「インフレ率が長期にわたり目標の2%を 下回れば経済にリスクとなり得ると認識しているが、中期的に目標水準 に戻っていくとみている」と記述した。

米労働省が発表した先週の新規失業保険申請件数(季節調整済み) は、前週比1万9000件減少の32万6000件。これは2008年1月以来で最低 だった。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央 値は34万5000件だった。

ノバスコシア銀行の米国債トレーディング責任者、チャールズ・コ ミスキー氏(ニューヨーク在勤)は「失業保険申請件数からは雇用の見 通しが改善しつつあることがうかがえる」と述べ、「7月の雇用統計が 非常に重要となる」と続けた。

7月のISM製造業総合景況指数は55.4と、前月の50.9から上昇し た。これは2011年6月以来の高い水準。ブルームバーグがまとめたエコ ノミスト予想の中央値は52。同指数で50は活動の拡大と縮小の境目を示 す。

米雇用統計予想

2日に発表される7月米雇用統計では18万5000人の雇用増と、失業 率の7.5%への低下(前月7.6%)が見込まれている。

CIBCワールド・マーケッツのマネジングディレクター兼米国債 トレーディング責任者、トム・トゥッチ氏(ニューヨーク在勤)は「こ れまでにも良好な統計が発表されている。景気の強さを示す統計が発表 されるたびに当局による緩和策の縮小が近づく」と述べた。

米政府債のディーラー間ブローカーで最大のICAPによると、米 国債の出来高は3753億ドル。7月の1日当たりの出来高は平均で2778億 ドル、6月は同4462億ドルだった。

メリルリンチ・オプション・ボラティリティ・エスティメート( MOVE)指数は91.40bpに上昇した。これは7月12日以来の高水 準。

原題:U.S. 30-Year Yield Reaches 2-Year High as Reports Back Fed Taper(抜粋)

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