米国株:S&P500種は初の1700台-緩和継続と経済統計で

米株式相場は上昇。S&P500種株 価指数は初めて1700を超えた。米連邦公開市場委員会(FOMC)が前 日の声明で緩和策を維持する方針を示したのに続き、欧州中央銀行 (ECB)もこの日、政策金利を過去最低水準で据え置いた。製造業活 動の拡大を示すデータも追い風になった。

S&P500種の業種別10指数はすべてが上昇。米生保最大手のメッ トライフと消費財のプロクター&ギャンブル(P&G)はいずれもアナ リスト予想を上回る決算を材料に上昇。アニメーション映画のドリーム ワークス・アニメーションSKGは大幅増益で買われた。一方、利益が 予想を大きく下回ったエクソンモービルは値下がりした。

S&P500種株価指数は前日比1.3%高の1706.87。ダウ工業株30種 平均は128.48ドル(0.8%)高い15628.02ドル。

フェデレーテッド・インベスターズのチーフ株式ストラテジスト、 フィリップ・オーランド氏(ニューヨーク在勤)は電話取材に対し、 「世界中で中央銀行は緩和姿勢を維持している。誰も中央銀行と争いた くはない」と述べた。「経済という観点に立てばあらゆるデータが景気 の継続的な回復、労働市場の改善、予想を上回る企業利益を示してい る。相場は上昇を続けるはずだ」と続けた。

FOMCとECB

FOMCは前日、毎月850億ドルの債券購入を継続していく方針を 維持した。継続的な低インフレが景気拡大の妨げになる可能性も指摘し た。同日発表された4-6月(第2四半期)の米国内総生産(GDP) 速報値は予想を上回る伸びだった。ECBのドラギ総裁はこの日、ユー ロ圏経済が最悪期を脱したと示唆した上で、予見可能な将来において金 利を維持する方針を強調した。

ハンティントン・アセット・マネジメント(オハイオ州コロンバ ス)のランディ・ベイトマン最高投資責任者(CIO)は電話取材に対 し、「相場が大台に乗せると人々の関心が集まる」と指摘。「様子をう かがっていた大量の資金がこれから流入してくるかもしれない。強気な 状況だ」と述べた。

米供給管理協会(ISM)が発表した7月の製造業景況指数は前月 から上昇し、約2年ぶりの高水準となった。中国や欧州でも予想を上回 る製造業の拡大が示された。

米労働省が発表した先週の新規失業保険申請件数(季節調整済み) は、前週比1万9000件減少の32万6000件。これは2008年1月以来で最低 だった。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央 値は34万5000件だった。

非農業部門雇用者数

米労働省は2日に7月雇用統計を発表する。ブルームバーグが80人 以上のエコノミストを対象にまとめた調査によると、非農業部門雇用者 数は18万5000人の増加、失業率は7.5%への低下が予想されている。

この日の相場上昇は景気の変動に敏感な銘柄が率いた。モルガン・ スタンレー・シクリカル指数は1.8%上昇。ダウ輸送株平均株価は3.2% 上げた。

KBW銀行株指数は1.9%上昇し、構成24銘柄すべてが値上がり。 アメリカン・エキスプレスは2.5%高。バンク・オブ・アメリカは2.4% 上昇。

メットライフは6.3%急伸。一部の投資業績を除いたベースでの1 株利益はブルームバーグがまとめた予想を上回った。

P&Gは1.7%高。利益がアナリスト予想を上回った。2カ月前に 最高経営責任者(CEO)に復帰したA・G・ラフリー氏の業績てこ入 れが奏功した。

ドリームワークスは8.8%の大幅高。映画「ザ・クルッズ」のヒッ トが寄与し、75%の増益となった。

エクソンは1.1%の下げ。製油事業の利益率落ち込みが響き、1株 当たり利益はアナリスト予想を18%下回った。

原題:S&P 500 Climbs Above 1,700 on Stimulus Bets, Economic Reports(抜粋)

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