コスモ石:黒字化と復配目標維持-4~6月期赤字でも

コスモ石油は1日、2013年4-6 月期の純損失が47億円だったと発表した。石油製品市況の低迷でマージ ン(利ざや)が悪化し厳しい業績となったものの、今期(14年3月期) の純利益予想160億円を据え置き、復配目標を維持した。

都内で会見した滝健一経理部長は「マージンは神頼みかもしれな い」とした上で「固定費の削減や、海外や国内で機動的な販売をしなが ら利益を上げる」ことで、配当のための財源を積み上げたいと話した。

滝氏によると、ガソリンなど主な石油製品の市場価格から原油輸入 価格を引いたマージンは、4-6月期に1リットル当たり6.3円まで下 落。7月31日時点では12.6円まで回復していることから「悪い状況が続 くとは見ていない」と述べた。

さらに製油所の閉鎖などで「需給が若干締まりつつある」こともマ ージン回復を後押しすると述べ、従来予想通りの業績を計上することは 可能との見通しを示した。

経済産業省が国内石油各社の競争力強化を狙って施行したエネルギ ー供給構造高度化法への対応で、各社が今期末までに製油所の原油処理 能力を削減する。コスモ石油もすでに坂出製油所(日量10万バレル)を 廃止している。

しかし、マージン回復には不透明感も漂う。石油元売り最大手JX 日鉱日石エネルギーの高橋章次取締役は30日の会見で、これまで東日本 大震災や製油所トラブルの影響で生じた供給不足を補うために同社がス ポット市場で行っていた「市中購入」について、5月以降はほぼ取りや めていることを明らかにした。石油製品市況の下支え要因のひとつだっ たJXの市中購入が手控えられることで、マージンが再度下落する懸念 が残る。

SMBC日興証券のアナリスト塩田英俊氏は7月31日付のレポート で、JXの「市中買い終結宣言」により、「9月以降の秋期は不需要期 であり、マージンが悪化するリスクがあり、楽観視することはできな い」と指摘。石油製品の需給バランスが「軟化につながるリスクがあ る」との見通しを示した。

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