伊藤忠CFO:中国事業で流動性拡大を指示-「影の銀行」で

伊藤忠商事の関忠行副社長執行役員 最高財務責任者(CFO)は1日の決算会見で、中国でのシャドーバン キング(影の銀行)の問題に関連して同国での事業展開で「できるだけ 手元流動性を増やすように指示した」ことを明らかにした。

関氏はシャドーバンキングについて、「中国の金融システムそのも のに大きな影響を及ぼすリスクがあるかもしれないと認識している」と 指摘。伊藤忠は大手商社の中で最大級の拠点網を構えるなど中国で事業 を積極的に展開している。中国の景気減速の影響については「資源価 格、特に伊藤忠の場合は石炭価格の下振れリスクには注意が必要」と述 べた。

同日発表した2013年4-6月期の連結純利益は前年同期比9.4%増 の773億円。米ドール・フード・カンパニーの一部事業を買収したこと による利益が貢献したほか、株式売却益など一過性利益の計上も寄与し た。関氏は「過去から重点的に資源配分してきた非資源分野の効果が出 てきている」と振り返った。

一過性の利益押し上げ効果は純利益で80億円程度あったと説明。そ うした特殊要因を除いたベースの純利益は約700億円となり、第1四半 期では過去最高になったという。

前期(2013年3月期)にガス価格低迷で300億円弱の減損損失を計 上した米国のシェールオイル・ガス事業では、原油価格の低迷で今回 約30億円の追加減損損失を迫られた。

為替の前提は1ドル=90円と足元の相場より高めに想定。1円の円 安で約20億円の純利益押し上げ要因となるほか、想定外の損失に備え た200億円も業績予想には織り込んでおり「それなりの余裕をもった通 期計画」と述べた。

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