今日の国内市況(8月1日):株式、債券、為替市場

きょうの国内市場の株式、債券、為替相場 は以下の通り。

●日本株は大幅反発、円高圧力後退や中国PMI好感-全33業種上げる

東京株式相場は大幅反発。円高圧力の後退や中国製造業統計の好転 が安心感を誘い、午後に入り先物主導で上昇基調を強めた。業績動向を 見直す動きも出て、東証1部33業種は全て上昇。4-6月期の純損益が 黒字転換した東京電力を中心に電力株、海外勢に比べ業績の改善傾向が 鮮明な鉄鋼株の上げが顕著だった。

TOPIXの終値は前日比31.69ポイント(2.8%)高の1163.39、 日経平均株価は337円45銭(2.5%)高の1万4005円77銭。両指数ともき ょうの高値引けで、TOPIXの上昇率は6月28日(3.2%)以来、約 1カ月ぶりの大きさ。

みずほ投信投資顧問の岡本佳久執行役員は、「昨日下げた反動で、 株価指数先物にショートカバーが入った影響が大きい。裁定取引に絡む 買いが大型株中心に押し上げた」と言う。米国で将来の金利上昇時期が 遠のいたとの見方が広がったほか、「中国PMIの予想外の改善が買い 戻す動きを強めるきっかけになった」ともみていた。

●債券先物は下落、国内株高で売りが優勢-10年債入札結果は順調

債券先物相場は小幅下落。国内株価の上昇や外国為替市場での円安 を背景に売りがやや優勢となった。きょう実施の10年債入札は順調な結 果となり、現物債は底堅く推移した。

東京先物市場で中心限月の9月物は前日比5銭安の143円57銭で開 始後、午前は143円55銭前後で推移したが、株高・円安を背景に売りが 優勢となった。10年債入札結果が発表された午後零時45分前後には143 円41銭と日中取引で7月22日以来の安値まで下落。その後は徐々に水準 を切り上げ、取引終了間際には3銭高まで上昇し、結局は1銭安の143 円61銭で引けた。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の稲留克俊債券ストラテジス トは「先物相場が一時的に売り込まれたが、入札結果からは需給環境の 良好さが示された」と述べた。取引は薄商いが続いているが、ボラティ リティの安定で買いやすさが増していると指摘。「投資家の待機資金が 債券購入に向かい始めた公算がある。上期の残り2カ月はキャリー狙い の買いが見込める」と語った。

●円が全面安、株高加速受け売り圧力強まる-対ドルで98円台半ば

東京外国為替市場では円が全面安の展開。日経平均株価が今週に入 って初めて1万4000円台を回復するなど株高が加速したのを受けて、リ スク選好の円売りの動きが強まった。

ブルームバーグ・データによると、午後3時35分現在の円は主要16 通貨全てに対して前日終値比で下落。円の対ドル相場は一時1ドル=98 円55銭と、東京株式相場が始まって間もない9時すぎに付けた97円66銭 から1円近く円安が進む場面があった。

外為どっとコム総合研究所のジェルベズ久美子研究員は、円の下落 について、「レンジ内の動きではあるが、株が上昇しているのは大きい と思うので、それで円売りになっている」と指摘した。

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