FRB議長候補サマーズ、イエレン両氏、違いより共通項多い

米財務省幹部だった1994年にローレ ンス・サマーズ氏は、ジャネット・イエレン氏の米連邦準備制度理事会 (FRB)理事就任を推す「熱烈な支持者」だったと、当時サマーズ氏 の下で働いたブラッド・デロング氏は語る。

それから約20年後の今、サマーズ氏(58)は来年1月に任期満了と なるバーナンキFRB議長の後任選びレースでイエレンFRB副議長 (66)と争う境遇だ。

オバマ大統領が指名する候補としてどちらがより適任かをめぐる激 しい公の議論では、サマーズ氏が94年に見いだしたようなイエレン氏と の類似点よりも相違点の方にスポットライトが当たっている。ハーバー ド大学で現在教授を務めるサマーズ氏の指名に反対する人々は、FRB の監督下にある銀行に対して十分厳しい姿勢を取らないことが同氏の実 績を見れば分かると言う。一方、イエレン氏指名への反対派は、議長に 就任した場合にインフレ抑制策を強力な手を打たないことが同氏の経歴 から示唆されていると指摘する。

93年から95年まで財務省に勤務し、現在はカリフォルニア大学バー クレー校の経済学教授を務めているデロング氏は、両者の違いは詰まる ところ微妙な差にすぎないと指摘する。

デロング氏は「イエレン氏の最大の強みになり得るのは、コンセン サスを形成できる素晴らしい能力だ。連邦公開市場委員会(FOMC) は歴史的にコンセンサスによって動く組織だ」と指摘。サマーズ氏は 「既成概念にとらわれずに物事を考える傾向が強い人物で、状況が悪化 した場合にFRBの慣習に縛られる可能性は低い」と述べた。同氏は次 期議長にサマーズ氏を支持している。

両候補はコメントを控えた。

サマーズ氏とイエレン氏は公の議論で示唆されるよりも共通項が多 い。両氏は長年民主党を支持しており、最初に名を上げたのは学界。イ エレン氏は現在バークレー校の名誉教授で、サマーズ氏は2001年から06 年までハーバード大学の学長を務めた。

1987年にノーベル経済学賞を受賞したマサチューセッツ工科大学 (MIT)のロバート・ソロー名誉教授は、「彼らのルーツは同じだ」 と述べ、「ほぼ同じようにマクロ経済学を理解している」と指摘した。

両氏の公式発言によると、経済を悩ませている要因は需要不足と高 過ぎる失業率という同じ診断だ。連邦財政を引き締める時期ではないと の点でも両氏は一致している。2007年のバブル崩壊に先立って、両氏は 早くから住宅市場や金融市場の過熱の危険性に警鐘を鳴らしていた。

原題:Summers Backed Yellen for Fed Before Rivals Now Prove More Alike(抜粋)

--取材協力:Jeff Kearns、Cheyenne Hopkins、Kathleen Hunter、Michael C. Bender. Editor: Mark Rohner

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