麻生財務相:「誤解招き遺憾、撤回したい」-ワイマール憲法発言

麻生太郎財務相は1日午前、日本の 憲法改正に関連してドイツのナチス政権やワイマール憲法に言及した自 身の発言に対し海外から批判が出ていることについて「真意と異なり誤 解を招いたことは遺憾」と述べ、撤回する意向を表明した。財務省内で 記者団に対しコメントを読み上げた。

財務相は「憲法改正は落ち着いて議論することが極めて重要」とし た上で、「この点を強調する趣旨で、喧騒にまぎれて十分な国民的理解 および議論のないまま進んだ悪しき例としてナチス政権下のワイマール 憲法に関わる経緯を挙げた」と説明。

この経緯について「極めて否定的に捉えていることは発言全体から 明らか」としながらも、「誤解を招く結果となったので、ナチス政権を 例示として挙げたことは撤回したい」と述べた。

菅義偉官房長官は同日の会見で、財務相発言について、安倍晋三内 閣としては「ナチス政権を肯定的に捉えるようなことは断じてない」と 指摘した上で、日本は「戦後一貫して平和と人権を徹底的に擁護する社 会を築き上げて国際社会に貢献をしてきた」と強調した。菅氏は7月31 日、この問題をめぐり麻生氏に電話を入れ、発言が誤解されているとの 進言をしたという。

共同通信によると、麻生氏は29日、都内で行った講演で、憲法改正 をめぐりナチス政権時代に言及する中で「ドイツのワイマール憲法はい つのまにか変わっていた。誰も気がつかない間に変わった。あの手口を 学んだらどうか」などと発言したという。

--取材協力:広川高史 Editors: 杉本 等, 小坂紀彦

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