ドラギ総裁が小休止なら景気回復のサインか-きょう政策委員会

欧州中央銀行(ECB)は1日に定 例政策委員会を開く。ドラギ総裁の口から何もニュースが出てこなけれ ば、長く遅れた欧州の景気回復を待ちわびる投資家にとって良い兆しか もしれない。

ユーロ圏がリセッション(景気後退)から脱却しつつあることを示 す兆しが増える中で、HSBCホールディングスやスタンダードチャー タードのエコノミストらは、ドラギ総裁が新たな政策手段の導入を控え るだけの十分な自信を抱いている可能性があると考えている。

HSBCの欧州担当チーフエコノミスト、ジャネット・ヘンリー氏 は「7-12月(下期)について人々は楽観的見方を若干強めている。 ECBは必要な場合に追加措置を講じる可能性を残しているが、現時点 では、年内に景気が回復するという基本シナリオは変わらない」と指摘 する。

ドラギ総裁の仕事はECBが早過ぎる金融引き締めに動くことはな いと金融市場を安心させつつ成長を促すことだ。ユーロ圏では7月の製 造業活動が予想外に2年ぶりに拡大したほか、景況感も3カ月連続で改 善されたが、企業・家計向けの6月の融資は過去最大の落ち込みを記録 した。

スタンダードチャータードの欧州調査責任者サラ・ヒューウィン氏 (ロンドン在勤)は「景気は改善されつつあり、4-6月(第2四半 期)の成長率は恐らくプラスになった」とした上で、ドラギ総裁が「金 利を現在の水準あるいはそれを下回る水準に維持すると先月言及したこ とはかなり大きな前進だった。その後状況は安定しており、総裁には自 らの発言を繰り返すだけの余裕があるだろう」と話す。

ECBの定例政策委員会について、ブルームバーグ・ニュースが調 査したエコノミスト63人中62人は、政策金利が過去最低の0.5%に据え 置かれるとみている。ウェルズ・ファーゴ・セキュリティーズだけ が0.25ポイントの利下げを予想している。政策金利の発表はフランクフ ルト時間午後1時45分(日本時間同8時45分)。45分後にドラギ総裁が 記者会見に臨む。

原題:Draghi Policy Pause Seen as Signal of Nascent European Recovery(抜粋)

--取材協力:Stefan Riecher. Editors: Paul Gordon, Fergal O’Brien

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE