ドラギ総裁:低金利長期化を再確認-市場の利上げ予想には警告

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総 裁は1日、最近の指標はユーロ圏経済が最悪期を脱したことを示唆して いるとの認識を示した。同時に、当局が予見可能な将来において低金利 を維持する方針であることを重ねて表明した。

ドラギ総裁は政策決定後の記者会見で、「信頼感の指標はさらに幾 分の改善を示した。経済活動が安定化するとの予想を取りあえず裏付け た」と語った。ECBはフランクフルトでの会合で、政策金利を0.5% に据え置くことを決めた。総裁は、政策金利は長期にわたり現行または それ以下の水準にとどまると、7月に導入したフォワードガイダンス (時間軸政策)の文言を繰り返した。

ドラギ総裁は景気が改善しつつあるとはいえ、短期金融市場に見ら れる利上げ予想には「根拠がない」と言明。拙速な引き締めはないこと を投資家に納得させようと努めた。ユーロ圏の製造業活動は7月に2年 ぶりに拡大。景況感も改善している。一方で、企業と家計向けの融資は 6月に過去最大の落ち込みとなった。

ECBが先月導入したフォワードガイダンスは、将来の金利につい て見通しを示すという同中銀としては異例の措置。ドラギ総裁はこの 日、期間を区切ったり数値基準を設けることでガイダンスを明瞭化する 協議は同日の政策委員会ではなかったと説明した。ただ、先月に比べれ ば総裁は一歩踏み込み、短期金融市場の利上げ予想に対して「ECBの 判断によれば根拠がない」として警告を発した。

ドラギ総裁はまた、ECBが政策委員会の議事録の早期公表を検討 していることも明らかにした。そのような情報公開が各委員の独立性を 脅かしてはならないと条件を付けた。議事録は現在、政策決定の30年後 に公表されることになっている。この変更について理事会が秋に政策委 に対して提案を示すという。「議事録についての議論はまだ初期段階 だ」と総裁は述べた。

原題:Draghi Signals Worst Is Over as ECB Reiterates Low Rates (2)(抜粋)

--取材協力:Stefan Riecher、Jana Randow、Zoe Schneeweiss、 Jeff Black. Editors: Fergal O’Brien, James Hertling

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