中国・四川省のシェール層開発、地震多発地帯で誘発懸念も

中国の四川省では英オランダ系ロイ ヤル・ダッチ・シェルや中国石油天然ガス集団(CNPC)がシェール (頁岩)層からガスや原油を抽出しようと掘削を開始している。しか し、同省は中国で最も地震活動が活発で地質学者の間では掘削が地震を 誘発するリスクを高めているとの懸念が強まっている。

米ユタ大学エネルギー・地球科学研究所のシュー・ジアン教授は 「四川盆地ではシェールガスやシェールオイルを生産する際、地殻構造 上、地震が問題になる。井戸の場所によっては人為的な地震を引き起こ しかねない」と述べた。

中国のシェールガス埋蔵量は米国の約2倍と見積もられている。シ ェール層開発が進めば、エネルギーコストが削減できる上、輸入を減ら しエネルギーの自立の可能性が高まる。

マッキンゼーの調査によると、米国ではシェールブームによって年 間国内総生産(GDP)が最大6900億ドル(約67兆8000億円)増 え、2020年までに170万人の雇用が創出される見込み。中国でもシェー ルブームが起これば、エネルギー安全保障が高まりスモッグの原因とな っている石炭への依存度を低下させることができる。

サンフォード・C・ バーンスティーンのアナリスト、ニール・ビ バリッジ氏は「シェール層でいったん鉱脈にぶつかれば、各社はどんど ん推し進めようとするだろう」と述べた。

シェール開発の新技術である水圧破砕は数百万ガロンの加圧水と化 学剤、砂を地下に注入し岩石を破砕する。廃水の一部は地表に戻り、地 下の井戸で処理されるケースが多い。米国や中国では廃水の処理が地震 と関連付けられている。四川省は世界で最も活発な地下断層の一部が交 差する地点にある。

米ローレンス・リバモア国立研究所のエネルギー技術主任、ジュリ オ・フリードマン氏は「四川盆地はインドがアジアにぶつかる世界最大 の大陸衝突地域の先端に位置する。大陸地殻が圧迫されている」と語っ た。

原題:China Fracking Quake-Prone Province Shows Zeal for Gas: Energy(抜粋)

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