日本株は大幅反発、円高圧力後退や中国PMI-全業種上げる

東京株式相場は大幅反発。円高圧力 の後退や中国製造業統計の好転が安心感を誘い、午後に入り先物主導で 上昇基調を強めた。業績動向を見直す動きも出て、東証1部33業種は全 て上昇。4-6月期の純損益が黒字転換した東京電力を中心に電力株、 海外勢に比べ業績の改善傾向が鮮明な鉄鋼株の上げが顕著だった。

TOPIXの終値は前日比31.69ポイント(2.8%)高の1163.39、 日経平均株価は337円45銭(2.5%)高の1万4005円77銭。両指数ともき ょうの高値引けで、TOPIXの上昇率は6月28日(3.2%)以来、約 1カ月ぶりの大きさ。

みずほ投信投資顧問の岡本佳久執行役員は、「昨日下げた反動で、 株価指数先物にショートカバーが入った影響が大きい。裁定取引に絡む 買いが大型株中心に押し上げた」と言う。米国で将来の金利上昇時期が 遠のいたとの見方が広がったほか、「中国PMIの予想外の改善が買い 戻す動きを強めるきっかけになった」とも見ていた。

この日は、日経平均が朝方にマイナス転換する場面もあったが、そ の後はじり高展開となった。前日の米連邦公開市場委員会(FOMC) の声明が金融緩和の長期化観測を誘う内容となり、早朝の為替市場では 円高・ドル安が進行。ただ、午前半ばからは円安方向に反転し、次第に 好業績銘柄を評価する買いが優勢になった。

日本時間午前10時前に発表された中国7月の製造業購買担当者指数 (PMI)が50.3と、市場予想の中央値49.8を上回ったことも投資家心 理面でプラスに寄与。中国上海総合指数をはじめアジア株が総じて堅調 だったことも好感され、午後の日本株は一段高となった。

きょうの東証1部の規模別指数の上昇率を見ると、コア30指数 が3.2%高、大型株指数が3%高、中型株指数は2.7%高、小型株指 数1.8%高と、規模が大きいほどパフォーマンスが良好だ。

電力や資源、パナソニク強い

33業種の値上がり率上位は電気・ガス、銀行、石油・石炭製品、鉄 鋼、その他製品、ゴム製品、不動産、情報・通信、金属製品、鉱業な ど。電気・ガスでは、交付金の寄与で第1四半期純損益が前年同期 の2884億円の赤字から4379億円の黒字に浮上した東電、同四半期営業損 益が黒字転換した東北電力などが上昇。電力株には北海道、東北、四国 3電力の9月値上げの観測もあった。

石油や鉱業といった資源関連では国際石油開発帝石、JXホールデ ィングスが高い。在庫減少などを受け、前日のニューヨーク原油先物 が1.9%高の1バレル=105.03ドルと反発したことが好感された。鉄鋼 については、足元で2けた減益の海外勢に比べ回復ぶりが際立つ、と1 日付の日本経済新聞朝刊が報道。個別では、前日午後発表の4-6月期 の連結営業利益が561億円の黒字に浮上した新日鉄住金が買われた。

このほか、年金制度の変更に伴う一時益やコスト削減で、4-6月 期の連結純利益が四半期で過去最高となったパナソニックが急反発。4 -6月連結純利益が前年同期比40%増の2553億円とアナリスト予想平均 を上回った三菱UFJフィナンシャル・グループも堅調だった。

大和証券投資戦略部の塩村賢史シニアストラテジストは、直近の調 整局面では好業績でも売られる銘柄が目立ったが、「ようやく選別投資 の様相となり、パナソニックをはじめ好決算銘柄を拾う動きも広がり始 めている」と話していた。

半面、4-6月期純利益がアナリスト予想の平均に届かなかった東 芝が続落。同四半期の営業利益が前年同期比62%減だったNTTデー タ、2013年12月期業績と年間配当計画を減額した旭硝子は安い。

東証1部の売買高は概算で26億952万株、売買代金は2兆2107億 円。騰落銘柄数は上昇が1389、下落291。

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