JPモルガンに調査妨害の疑い-モンテ・パスキ絡みで検察

伊シエナの検察によると、米銀JP モルガン・チェースと行員少なくとも1人は監督機関の調査を妨害した 疑いが持たれている。調査はモンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ銀行 によるアントンベネタ銀行買収に関するものという。

2008年のアントンベネタ銀買収でJPモルガンが取りまとめた約10 億ユーロ(約1300億円)の資金調達について、JPモルガンの行員が情 報を隠蔽(いんぺい)したと、検察は主張している。30日に裁判所に提 出された文書をブルームバーグ・ニュースが入手した。これによると、 検察はJPモルガンが行員の監督を怠ったとしている。

JPモルガンはこの資金調達でモンテ・パスキの株式に転換可能な 債券の売り出しを取りまとめた。検察当局によると、JPモルガンはこ の証券に関係して発生し得る損失から保護される損失補償契約をモン テ・パスキと結んでいたことをイタリア銀行(中央銀行)に通知しなか った。同契約が隠されたことで、モンテ・パスキはこの資金調達を債務 ではなく株式によるものと見なし、資本を増加させることができたとい う。

今回の検察の手続きは正式な訴追請求の一つ前の段階。モンテ・パ スキが政府に救済されるまでの数年間に、元経営陣が財務について虚偽 報告をしていたことを検察は証明しようとしている。

文書によると、検察はジュゼッペ・ムッサーリ前会長とアントニ オ・ビーニ元ゼネラルマネジャーを含むモンテ・パスキの元幹部につい ても調査妨害、市場操作、虚偽内容の届け出があったと主張している。 現在バンク・オブ・アメリカ(BOA)のイタリア部門の責任者を務め るマルコ・モレリ元最高財務責任者(CFO)も調査妨害の容疑を持た れている。

JPモルガンは31日、同行と行員の行動に問題はなかったとし、 「徹底的に」争うとのコメントを出した。モンテ・パスキの広報担当は コメントを控えた。

原題:JPMorgan Accused by Siena Prosecutors in Monte Paschi Probe (2)(抜粋)

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