ソニー:4~6月期純損益は35億円の黒字-スマホ好調で

ソニーは1日、4-6月期の純利益 が35億円になったと発表した。市場予想を上回る内容で、円安効果やス マートフォン(多機能携帯)の販売好調などが貢献した。

ブルームバーグ・ニュースが取材したアナリスト5人の予想中央値 は26億円の黒字だった。前年同期の純損益は246億円の赤字で、今回黒 字転換した。4-6月期の営業利益は364億円で、ブルームバーグ・ニ ュースが調べたアナリスト10人の予想中央値324億円を上回った。通期 (2014年3月期)の純損益予想は500億円の黒字に据え置いた。

国内のスマホ販売はNTTドコモの「ツートップ」販促戦略の恩恵 を受け、通期の営業黒字目標(2300億円)達成へ順調な滑り出しを見せ た。「CMOS」センサーを中心とするデバイス販売の好調も貢献。ま た、テレビやパソコン事業が数量を追わず利益率重視に戦略転換したこ とも寄与した。テレビ事業は52億円の営業黒字を計上、12四半期ぶりに 黒字に復帰した。

ソニーが今期の焦点とするエレキ事業について、ドイツ証券の中根 康夫アナリストは、テレビ事業の営業損益の黒字転換は「ポジティブサ プライズ」と評価した一方で、デジタルカメラ事業については市場の縮 小による販売の下振れリスクが残ると語った。

エース経済研究所の安田秀樹アナリストは4-6月期決算について 「赤字予想があった中で300億円台の営業利益はかなり良かった」とす る一方、「本業の売り上げが良かったというよりも円安が効いている」 とし、特に対ユーロでの円安効果が大きかったと語った。

米ファンド提案で議論深める

一方、米ヘッジファンドのダニエル・ローブ氏がエンターテインメ ント事業を分離上場させ、最高で20%の株式を流通させるよう提案して いることについて加藤優代表執行役・最高財務責任者(CFO)は、1 日の決算会見で、対応をまだ決めていないことを明らかにした。ただ、 ローブ氏の提案が重要なものだとの認識を示した上で、アドバイザーの 意見も参考に取締役会で議論を深めていると語った。

ローブ氏は7月29日、自身が率いるサード・ポイントの投資家宛て の手紙で「我々の提案を早く行動に移すべきだ」とソニーからの回答を 促し、「ソニー社長はエンタメ事業が同業他社より収益性が低くても心 配してないことには驚きだ」と平井一夫社長を批判していた。

神戸司郎執行役員は決算会見で、「エンタメ事業に限らず、全ての 事業において収益力強化を図っている」と強調した。エンタメ事業に関 しては、テレビ番組の制作だけでなく、配信ビジネス含むテレビ関連事 業が成長しており、「今後さらに伸ばしていく」と述べた。

中で

--取材協力:Jason Clenfield. Editors: 中川寛之, 持田譲二, 浅井秀 樹

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