14年の世界銅需給過剰64万トンに拡大、中国の成長鈍化で

国内銅製錬最大手のパンパシフィッ ク・カッパー(PPC)は2014年の世界の銅地金の需給バランスが64 万3000トンの供給過剰になるとの予測をまとめた。世界消費の約4割を 占める中国での需要鈍化を見込む。世界の銅需給は今年4年ぶりに供給 過剰へと転じ、来年は過剰幅がさらに拡大するとみている。

西山佳宏常務執行役員が7月31日、ブルームバーグ・ニュースとの インタビューで述べた。14年の生産量見通しは13年予測と比べ7.0%増 の2190万6000トン、消費量は同4.5%増の2126万3000トン。今年の過剰 幅見込みは14万3000トン。

西山常務は「生産の伸びほど消費は伸びない。中国の消費のスロー ダウンが一番大きな原因」と指摘。リーマンショック後のような大型景 気刺激策が取られないこともあり、「急激な回復は見込めない」と予想 した。

米ゴールドマン・サックスは7月24日付のリポートで、銅の供給過 剰幅を13年は25万7000トン、14年は39万2000トンと予測。

英豪系リオ・ティントが進めるモンゴルのオユ・トルゴイ銅鉱山な ど複数の新規銅鉱山の稼働や、既存鉱山の増産で今年下期から生産量は 増えていく見通し。

31日のロンドン金属取引所(LME)の銅地金価格は1トン当た り6880ドルと、2月の高値から2割弱下落した水準。供給過剰状態で、 西山氏は強気の材料が「あまりない」と述べた。その上で「短期的に は6500-7000ドル」で推移すると予想した。

【PPCによる銅地金の世界需給予測】
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          2013年    2014年
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  生産     20,481(5.0)   21,906(7.0)
  消費          20,338(3.1)   21,263(4.5)
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需給バランス         143           643

(注:単位1000トン、カッコ内は前年比%)
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