地球温暖化の影響で今後2000年間は 気温がセ氏1度高くなるごとに海表面が2メートル以上上昇する可能性 があるとの研究報告を、5カ国の研究者がまとめた。

米国科学アカデミー紀要に15日に掲載された研究報告は、海表面の 短期的な変動の影響の解明を通じて長期的な変動をより正確に予測する ことを目指している。

研究報告は、気温の上昇で南極の氷が解け、水温の高い海域が増え ることが海表面上昇の主因であることを示唆している。最悪の場合、18 世紀に始まった産業化以降、4度の気温上昇で海表面は約9メートル上 昇する可能性がある。

研究報告の主執筆者であるドイツのポツダム気候影響研究所のアン ダース・レバーマン氏は電子メールで、「継続的な海表面上昇は世界の 気温が下がらない限り避けられない。適応する必要がある。政権を選ぶ 時間尺度で考えると海表面の上昇を鈍化させることは可能かもしれな い。しかし、海表面の上昇は不可避で、今後何世代にもわたって海岸沿 いに何かを建設するほぼ全てのケースで強く関連してくる」と述べた。

国連によると、産業革命以降、気温は既に約0.8度上昇し海表面は 約17センチメートル上昇した。今回の研究報告によれば、今後2000年間 は気温上昇幅が1度に達すると海表面は約2.3メートル高くなると予想 される。原因の内訳は約1.6メートルが南極の解氷、40センチが温暖化 に伴う海域の拡大、20センチが山岳の氷河、10センチがグリーンランド となっている。

原題:Sea Levels Increase Two Meters for Each Degree of Global Warming(抜粋)

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