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EUにクロアチア加盟-東欧諸国の参入は今後しばらく中断か

欧州連合(EU)は1日、クロアチ アの加盟で28カ国体制となる。東欧の旧共産諸国の新規加盟は9年前に 始まったが、参入の流れは2020年まで中断するかもしれない。

クロアチア加盟後、世界最大の貿易圏であるEUに参加した旧共産 諸国は計11カ国となる。その人口は合わせて1億人強、経済規模は1 兆4000億ドル(約139兆円)だ。バルカン地域では加盟国の人口がギリ シャやスロベニアを含め4500万人となり、他の旧ユーゴスラビア諸国と アルバニアが未加盟のまま残されることになる。

同地域では1990年代の紛争後も、コソボからボスニア・ヘルツェゴ ビナまで火種がくすぶっている。ザグレブ大学のトブラトコ・ジャコビ ナ教授(歴史学)によれば、世界的な危機による政治的・経済的な影響 で、EUのさらなる拡大は少なくとも7年遅れる可能性がある。

ジャコビナ教授は先月27日の電話インタビューで「加盟候補国のモ ンテネグロやセルビアを含め、2020年を前にEUに加わる国はないだろ う」とし、「その時点までに交渉が終わりそうにないというのが主な理 由で、EU内で拡大への熱意に欠けているという事情もある」と説明し た。

クロアチアと敵対していたセルビアは12年3月にEU加盟候補国と なった。先月28日のEU首脳会議では、セルビア加盟交渉を14年1月ま でに開始することで合意。クロアチアの場合、交渉開始から加盟実現ま でに8年近くかかった。セルビアは交渉の際にコソボをめぐる問題など を解決する必要がある。

スタンダード・バンク(ロンドン)の新興市場エコノミスト、ティ モシー・アッシュ氏は6月27日、加盟交渉のタイミングで「クロアチア は幸運だった」とし、「ドイツは現在、EU拡大に非常に慎重で、新規 加盟はさらに一段と困難になるだろう」と語った。

原題:EU to Cap Decade of Eastern Expansion by Taking in Croatia (1)(抜粋)

--取材協力:James G. Neuger.

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