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6月28日の米国マーケットサマリー:ドル上昇、米当局者発言に注目

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3017   1.3038
ドル/円             99.17    98.35
ユーロ/円          129.08   128.23


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       14,909.99     -114.50    -.8%
S&P500種           1,606.24      -6.96     -.4%
ナスダック総合指数    3,403.25      +1.38     +.0%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .36%        +.00
米国債10年物     2.49%       +.02
米国債30年物     3.50%       -.04


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,223.70    +12.10   +1.00%
原油先物         (ドル/バレル)   96.47      -.58     -.60%

◎NY外国為替市場

28日のニューヨーク外国為替市場ではドルが主要通貨の過半数に対 して上昇。米連邦準備制度理事会(FRB)のスタイン理事が9月の会 合で緩和策縮小に関して決定を下す可能性があると述べたことが手がか りだった。

円は対ドルで6日以来の安値に下げた。米10年債利回りは上昇。こ の日は複数の米金融当局者が緩和策の見通しについて発言した。ユーロ は一時の上げを失った。国際通貨基金(IMF)によると、各国中銀が 保有する外貨準備のうちユーロが占める比率は2004年以来で最小となっ た。

RBSセキュリティーズの為替ストラテジスト、ブライアン・キム 氏(コネティカット州スタンフォード在勤)は、スタイン理事の発言は 「米国債相場を大きく動かし、ドル買いの勢いが強まった」と述べた。

ニューヨーク時間午後1時50分現在、ドルは対円で1%上昇して1 ドル=99円28銭。ドルは対ユーロでは0.3%上昇して1ユーロ=1.3004 ドル。円はユーロに対して0.7%安の129円10銭。

◎米国株式市場

米株式相場は反落。金融当局者の緩和策に関する発言が注目を集め る中、四半期末の持ち高調整も見られた。S&P500種株価指数は月間 で8カ月ぶりに下げた。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指 数は前日比0.4%安の1606.28で終了。月間では1.5%安と、昨年10月以 来の下げとなった。ダウ工業株30種平均は114.89ドル(0.8%)下げ て14909.60ドルで終えた。

バンヤン・パートナーズのチーフ市場ストラテジスト、ロバート・ パブリク氏は「米金融当局者からさまざまな発言が聞かれる。当局者が 送ろうとしているメッセージは、バーナンキ議長が先週した話より必ず しも明白ではない」と指摘。「これまでの押し目で買いを入れる理由は 見当たらなかった。少なくとも機関投資家からは追随買いがあまり入ら なかった」と述べた。

◎米国債市場

米国債市場では利回りがほぼ2011年以来の高水準で推移。米連邦準 備制度理事会(FRB)のスタイン理事の発言を受けて、当局が債券購 入を9月に減額し始めるとの観測が強まった。

リッチモンド連銀のラッカー総裁は債券購入の継続に反対を表明。 これを背景に利回りは上昇していた。スタイン理事は政策当局者が「例 えば9月に決定する際に」、現行プログラムが始まって以降どれだけ経 済的な前進があったかに焦点を絞るべきだとの認識を示した。FRBの バーナンキ議長は19日、景気が当局の予想通りに回復を続ければ、年内 に債券購入の規模を縮小し始め、2014年半ばに終了させる可能性がある と語った。

ドイツ銀行プライベート・ウェルス・マネジメントの債券トレーデ ィング責任者、ゲーリー・ポラック氏(ニューヨーク在勤)は、「市場 はここのところ非常に不安定で、当局の意思伝達や経済指標に非常に影 響されやすい状況が続いている」と指摘。「当局の市場参加がなくな り、利回りが正常化に向かうことを市場が織り込む中、こうした水準は 正当化される」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後2時56現在、10年債利回りは前日比1ベーシスポイント(bp、1 bp=0.01%)上昇の2.48%。週間では5bp低下。24日には2.66% と、2011年8月以来の高水準をつけた。

同年債(表面利率1.75%、2023年5月償還)価格は2/32下げて93 5/8。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は反発。宝飾品やコイン、延べ棒の需要増 加の兆しを受けて、金直物相場は2年10カ月ぶり安値から持ち直し、1 カ月ぶりの大幅高となった。

スタンダード・バンクの商品ストラテジスト、マーク・グラウンド 氏は電話インタビューで、「現物買いが見られ、この傾向が続くなら一 定の支えになるだろう」と指摘。スタンダードチャータードは金をオン ス当り1200ドル前後で買うことを勧めた。

キングスビュー・ファイナンシャルのストラテジスト、マシュー・ ジーマン氏(シカゴ在勤)は電話インタビューで、「現物買いのペース が増えているのは確かだ」と指摘。「価格が反発し始めると、ショート カバー(売り方の買い戻し)も見られた」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物8 月限は前日比1%高の1オンス=1223.70ドルで終了した。直物は午後 3時6分現在、2.2%高の1227.05ドルと、5月20日以来の大幅上昇。一 時は1180.50ドルと、2010年8月以来の安値をつけた。

◎NY原油先物

ニューヨーク原油先物相場は5日ぶりに下落。ドルが他の主要通貨 に対して3週間ぶり高値に上昇したことが影響した。

6月の米消費者マインド指数は前月比で市場予想ほどには落ち込ま なかった。スタイン連邦準備制度理事会(FRB)理事は資産購入につ いてコメントを発表。これらを受けてドル指数が上昇し、原油先物に売 りが出た。週間、および月間ベースではプラス。四半期ベースで は0.7%の値下がり。

アイアイトレーダー・ドット・コムの市場担当シニアストラテジス ト、ビル・バルーク氏(シカゴ在勤)は「問題はドルだ」と指摘。「ド ルの堅調が原油市場を圧迫している。ドルが軟調であれば、原油はすで に100ドルを試しているだろう」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物8月限は前日 比49セント(0.50%)安の1バレル=96.56ドルで終了。一時は97.82ド ルに上昇していた。週間では3.1%の値上がり。月間では5%高。

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