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米国債:利回りほぼ2年ぶり高水準、緩和縮小観測強まる

米国債市場では10年債が下落。利回 りは2011年以来の高水準に近づいた。米連邦準備制度理事会(FRB) のスタイン理事の発言を受けて、当局が債券購入を9月に減額し始める との観測が強まった。

リッチモンド連銀のラッカー総裁は債券購入の継続に反対を表明。 これを背景に利回りは上昇幅を拡大した。スタイン理事は政策当局者が 「例えば9月に決定する際に」、現行プログラムが始まって以降どれだ け経済的な前進があったかに焦点を絞るべきだとの認識を示した。 FRBのバーナンキ議長は19日、景気が当局の予想通りに回復を続けれ ば、年内に債券購入の規模を縮小し始め、2014年半ばに終了させる可能 性があると語った。

ドイツ銀行プライベート・ウェルス・マネジメントの債券トレーデ ィング責任者、ゲーリー・ポラック氏(ニューヨーク在勤)は、「市場 はここのところ非常に不安定で、金融当局者の発言や経済指標に非常に 影響されやすい状況が続いている」と指摘。「当局の市場参加がなくな り、利回りが正常化に向かうことを市場が織り込む中、こうした水準は 正当化される」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、10年債利回りは前日比1ベーシスポイント(bp、1b p=0.01%)上昇の2.49%。一時は2.55%に上昇した。週間では5bp 低下。24日には2.66%と、2011年8月以来の高水準をつけた。

同年債(表面利率1.75%、2023年5月償還)価格は3/32下げて93 19/32。

30年債利回りは3.5%。一時は4bp上昇の3.58%をつけた。24日 は3.65%と、2011年9月以来の高水準となった。

経済指標

米国債はシカゴ地区の製造業景況指数発表後に下げ幅を縮めた。 MNIシカゴ・リポートの6月の製造業景況指数(季節調整済み) は51.6と、前月の58.7から低下した。ブルームバーグ・ニュースがまと めたエコノミスト予想の中央値は55だった。同指数は50が製造業活動の 拡大と縮小の境目を示す。

6月の米トムソン・ロイター/ミシガン大学消費者マインド指数 (確定値)は84.1と、2007年7月以来の最高となる前月の84.5から低下 した。

ブルームバーグ米国債指数によると、米国債のリターンは今月に入 って前日までの時点でマイナス1.4%。S&P500種株価指数のリターン は同期間に配当の再投資分を含めて14%となっている。

スタイン理事は当局者は最新の経済指標を重視し過ぎてはいけない と指摘。「例えば9月に決定する際に、現行プログラムが始まって以降 累積している大量のニュースを最重要視し、会合の数週間前に発表され た経済指標には過度に影響されないということを明確にするべきだ」と 述べた。

「やや取り乱した」

BNYメロン(ニューヨーク)の資本市場部門で米国債トレーディ ングの責任者を務めるダン・マルホランド氏は、「9月という言葉が用 いられたことで、市場はやや取り乱した状態となった」と話した。

ラッカー総裁は、リスクを取るに値しないとして資産購入の継続に 反対を表明し、金融政策当局者がいつ、どのような形で緩和策を縮小す るのかを議論する間、市場は不安定な動きを続けるだろうと述べた。

一方、サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁は、債券購入プロ グラムの縮小を開始するには「まだ時期尚早だ」と語った。

原題:Treasury Yields at Almost 2-Year Highs Amid Bets on Fed Tapering(抜粋)

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