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米国債:続伸、緩和縮小見通しに市場は過剰反応と当局者が指摘

米国債相場は続伸。債券購入プログ ラムの縮小見通しについて市場は過剰反応した可能性があると、金融当 局者らが示したことから買いが入った。先週から売りが続いたことで、 利回りは2011年以来の高水準に押し上げられていた。

10年債利回りはほぼ1週間ぶりの低水準を付けた。ニューヨーク連 銀のダドリー総裁は債券購入プログラム延長の可能性を示唆。またアト ランタ連銀のロックハート総裁は、政策金利の引き上げが予想よりも早 く実施されるとの見方を抑えようと努めた。この日の7年債入札(発行 額290億ドル)では、間接入札者の落札比率が約2年で最大となった。

ウィリアムズ・キャピタル・グループの債券取引責任者、デービッ ド・コード氏(ニューヨーク在勤)は「債券購入プログラムの縮小につ いて市場が実際見せた反応は、金融当局が意図したものと違ったよう だ」と指摘。また「利回りは2年ぶり高水準付近で推移している」と述 べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後4時59現在、10年債利回りは前日比6ベーシスポイント(bp、1 bp=0.01%)低下の2.47%。一時2.46%と、21日以来の水準に下げ た。同年債(表面利率1.75%、2023年5月償還)価格は17/32上げて93 22/32。利回りは24日に2.66%と、11年8月以来の高水準を付けた。

既発7年債の利回りは7bp低下し1.89%。30年債利回りは5bp 下げて3.53%。

6月の相場

米政府債のディーラー間ブローカーで最大のICAPによると、米 国債の出来高は9%減の4190億ドル。年初以降の平均は3220億ドル。

ブルームバーグ米国債指数によれば、米国債のリターンは今月に入 りマイナス1.8%。株式のMSCI世界指数は配当の再投資分を含めて 3%下落。

10年債利回りは先週、週間で40bp上昇と、03年のイラク戦争開始 以降で最大の上げとなった。バーナンキ連邦準備制度理事会(FRB) 議長は先週、景気が予想通りに回復した場合、年内にも量的緩和を縮小 させ始め、14年年央には終了する可能性があると述べた。

ロックハート総裁はこの日の講演で、たばこをやめようと努力する 喫煙者になぞらえて、「バーナンキ議長は禁煙パッチを柔軟に使おうと 話したのに対して、一部の市場関係者は議長が直ちに禁煙すると述べた かのように受け止めた」と説明した。

ダドリー総裁は、資産購入ペースの減速を決定したとしても刺激策 からの引き揚げを意味するわけではないとし、政策金利の引き上げは 「ずっと先になる可能性が非常に高い」と述べた。また米経済は金融当 局の予想からそれる可能性があると付け加えた。

大和証券キャピタル・マーケッツ・アメリカの債券部門責任者、レ イ・レミー氏(ニューヨーク在勤)は「金融当局は政策金利が近く引き 上げられるとの市場の見方を多少修正しようとしている」と分析した。

7年債入札

この日の7年債入札では、最高落札利回りは1.932%。入札直前の 市場予想は1.942%だった。前回入札(5月30日)での最高落札利回り は1.496%。

投資家の需要を測る指標の応札倍率は2.61倍。過去10回の入札の平 均は2.67倍。

海外の中銀を含む間接入札者の落札全体に占める割合は46.4% と、11年8月以来で最大。過去10回の入札の平均は37.8%。

プライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)以外の直接入 札者の割合は15.7%と、12年7月以降で最小。過去10回の平均 は19.4%。

原題:Treasuries Gain as Fed Officials Say Outlook Drew Overreaction(抜粋)

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