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リプロセル、上場2日目も値付かず-初値上昇率ことし最高へ

前日に大阪証券取引所ジャスダック 市場に新規株式公開(IPO)し、上場初日を買い気配のまま終えたリ プロセル株が、2日目のきょうも買い気配値を切り上げ続け、結局取引 は成立しなかった。

公開価格の3200円に対し、5.5倍に当たる1万7510円買い気配で27 日の売買を終了。気配値ながら、3月13日に東京証券取引所のマザーズ 市場に新規上場し、ことし最高の初値上昇率を記録したソフトマックス 株の4.2倍を既に上回る。あすも気配値を切り上げる展開となれ ば、2006年12月に上場したeBASEの6.4倍、これを上回れば同年4 月上場のジェイテックの8.7倍も視野に入ってくる。

同社は03年2月の設立で、東京大学医科学研究所、京都大学と共同 研究契約を締結している。ヒト胚(はい)性幹(ES)細胞や人工多能性 幹細胞(iPS細胞)用の培養液など研究試薬、心筋細胞や神経細胞の 作製を手掛ける。培養液は、ノーベル賞を受賞した京都大学の山中伸弥 教授にも提供している。

BNPパリバ・インベストメント・パートナーズの清川鉉徳運用本 部長は、「ビジネスモデルが堅いのが評価点だ。どの事業もキャッシュ カウになり得る。現金化しやすいビジネスといった印象で、成長ストー リーを描きやすい」と指摘した。転用細胞を治験のために製薬会社に販 売する事業については、「マウスや猿などの動物を使わずに済むことか ら、リプレース需要をある程度見通せる」と言う。

2014年3月期の連結業績見通しは、売上高が4億7700万円、最終損 益は6000万円の赤字。単独決算の前期はそれぞれ4億2000万円、500万 円の黒字だった。

水戸証券投資情報部の岩崎利昭チーフオフィサーは、「夢を重視 し、iPSというキーワードに買いで反応している投資家が多い」と見 ている。動物実験の必要性がなく、「顧客層が製薬会社のほか、化粧品 会社などにも拡大する可能性がある」点にも言及。一方、市場が大きい 米国を中心に海外事業の開拓余地はあるが、「海外にはライバル企業も 多い」とも話した。

IPOに伴う公募株数は64万2000株、売り出しは84万9200株(オー バーアロットメントによる追加売り出し19万4500株を含む)。主幹事は SMBC日興証券が務めている。

バイオ関連株は選別局面へ

医療分野を重点項目の1つに掲げる安倍晋三政権の成長戦略を見越 し、年初から5月中旬まではバイオや医療・医薬関連の新興企業銘柄に 夢を買う投資マネーが流れ込んだ。しかし、その後は総じてさえない。 今月11日に新規上場したぺプチドリームが、主要取引先である米製薬大 手ファイザーとの共同研究開発契約を解消すると25日に発表し、バイオ 関連銘柄のイメージが悪化したことも直近では響いた。

BNPパリバの清川氏は、「安倍政権の肝入りであることをはや し、関連銘柄が一緒くたに上げる局面は終わった」と見る。今後は、医 療分野を重視する国の成長戦略を収益に取り込めるかどうかにより、 「銘柄の選別、振り分けが進むだろう」とした。

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