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ラッド豪首相就任で景況感は改善か、総選挙前倒しも-投資家

オーストラリアの労働党党首選挙で のケビン・ラッド氏の勝利を受け、8月にも実施される可能性のある総 選挙を控え消費者信頼感や企業の景況感が高まる可能性があると、投資 家やエコミスト、財界首脳はみている。

ラッド氏(55)は26日の党首選でギラード首相(51)を57票対45票 で破った。これは2007年の総選挙で労働党の政権奪還を導いたラッド氏 と、10年に同氏を辞任に追い込んだギラード氏との間で同党議員が分裂 していることを浮き彫りにしている。

元外交官で最初の首相時代に教訓を学んだと述べているラッド氏 は27日に宣誓し、新首相に就任。経済見通しが弱まる中での総選挙を控 え、ラッド氏は前日、経済界と緊密に協力する考えを表明していた。経 済団体やエコノミストらは、企業・消費者心理の押し上げに向け、9 月14日に予定されている総選挙を前倒しすることを新首相に求めてい る。

オーストラリア・ビジネス協議会のトニー・シェファード会長は電 話インタビューで「できるだけ早期の選挙実施を求めている。企業信頼 感は低く、それを修正するには総選挙の前倒しが必要だ」と述べた。

オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)のエコノミス ト、アイバン・コルホーン氏もリポートで、「市場にとって最大の問題 はきょうの出来事が選挙のタイミングにどんな意味を持つかだ。政治の 不透明感で圧迫されてきたとみられる企業・消費者の信頼感が、選挙の 前倒しで押し上げられる可能性がある」と分析した。

豪ドルはシドニー時間午後1時38分(日本時間同0時38分)現 在、0.5%上昇し1豪ドル=0.9323米ドル。ブルームバーグ・ボンド・ トレーダーの価格情報によると、指標の10年物豪国債相場は上昇し、利 回りは4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の3.80%。豪 株の指標のS&P/ASX200指数は1.8%高の4814.70。

--取材協力:John McCluskey、Garfield Reynolds、Iain McDonald、Lisa Pham、David Stringer.

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