コンテンツにスキップする

トヨタ:プリウス成功の再現なるか-水素燃料電池車、15年投入

水素燃料電池は長い間、自動車の動 力源として完璧な方法と見なされてきた。電気エネルギーの発生後に排 出されるのは水蒸気のみ。トヨタ自動車は同電池を搭載したモデルの試 作を重ね、本格投入の時期を迎えつつある。

トヨタは1990年代、懐疑的な見方がある中でガソリンエンジンと電 気モーターを併用するハイブリッド車「プリウス」の発売にこぎ着け、 現在も燃料電池の次世代版の検討を続けている。11月に開催される東京 モーターショーでは水素燃料電池を搭載したセダンを出展する予定。ト ヨタは2015年モデルとして発売することにしており、米国では早ければ 来年中にディーラーの店頭に並ぶ可能性もある。

環境政策団体である国際クリーン交通委員会(ICCT)プログラ ムディレクターのジョン・ジャーマン氏は、燃料電池車は長期的に見て ガソリン車や電気自動車よりも「間違いなく良い車だ」と述べた。

1997年、トヨタはハイブリッド初の大量生産車となったプリウスに ついて、従来の車に比べて燃費は2倍で炭素排出は半分になるとうたっ た。一部には採算の取れない科学プロジェクトとの見方もあったが、投 資は実を結んだ。プリウスの販売台数はそれ以降、約400万台となり、 ガソリンエンジン以外の動力伝達系を持つ車で最も成功を収めたモデル となった。

トヨタは市場投入する水素燃料電池車の販売・生産量の予想を明ら かにしていない。同社は以前、同電池を搭載するモデルは「レクサス」 で価格は約5万ドル(約490万円)になると説明していた。しかし現在 ではどのモデルになるか明言を避けている。

トヨタ米国部門で先端製品開発を担当するクリス・ホステッター副 社長は先月、記者団に対して「競合モデルの価格次第」とした上で、5 万ドル前後になると発言。テスラ・モーターズの電気自動車「モデル S」の価格、6万9900ドルよりも「価格競争力がある」とし、1回の水 素充填(じゅうてん)での走行距離は約300マイル(約483キロメート ル)になると述べた。

トヨタの水素燃料電池車の旗振り役は、プリウスの初代チーフエン ジニアを務めた内山田竹志現会長だ。

原題:Toyota Seeks Prius-Like Success With 2015 Fuel-Cell Model: Cars(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE