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お金は無意味、読者増えるなら払ってもいい-J・アーチャー

ジェフリー・アーチャー氏(73) は、物語を編み出す類いまれな才能で文学史上に残るベストセラー作家 となった。それは同時に、同氏を窮地に陥れることにもなった。2001年 には偽証罪と共謀罪に問われ、服役した。

最近、アーチャー氏はクリフトン家とバーリントン家のことで頭が いっぱいだ。「時のみぞ知る クリフトン年代記」で英国の貴族と庶 民、2つの正反対の階級出身の2家族の運命を描いている。シリーズ第 3弾となる「Best Kept Secret」がこのほど出版された。既に次回作に も着手している。

ロンドンのテムズ川を見下ろすペントハウスにアーチャー氏を訪ね た。同氏はジムから戻ったばかりで、アドレナリンが駆け巡っているか のように早口で話す。つま先の部分に金色の王冠の刺しゅうが施された 室内履きを履いている。

アンダーソン:あなたは1月1日から小説の執筆を始める。他に日課 は?

アーチャー氏:規則正しく生活するのが好きだ。書斎はスペインのマジ ョルカ島の自宅にある。午前5時半に起きて午後8時まで2時間ずつ執 筆する。最初の執筆期間は50日、次は23、24日、その次は15日という具 合だ。

慈善オークション

アンダーソン:執筆していない時は何を?

アーチャー氏:再び取り組みたいと思えるよう執筆活動から完全に離れ ることを目指している。慈善オークションを開いている。昨日のオーク ションは特にスリルに富んでいた。会場は起業家でいっぱいで皆自信に 満ち、目立とうと必死だった。眼科関連の慈善事業のために4万ポンド (約600万円)を集めた。

アンダーソン:あなたは約40年前、詐欺的な投資を勧められ破産の危機 に直面した。国会議員としてのキャリアが終わった後、処女作を執筆し た。そういう経験をしていなければ執筆を始めていたか。

アーチャー氏:いいえ。運輸担当の政務次官になって駄目な国会議員と して退任し、その後は人々に知られることはなかっただろう。政治家に なることを望んでいたが、もしそうなっていれば、インドで部屋に入っ た途端、3000人の女性たちから絶叫されるようなことはなかっただろ う。ポップスターではなく作家だというのに。

アンダーソン:最近、お金はあなたにとってどのような意味を持ってい るか。

アーチャー氏:何の意味もない。著書を読んでもらうことの方にずっと 関心がある。「読者が100万人増えるごとに100万ポンド持ち去る」とい うのなら私の全財産を渡してもいい。

アンダーソン:あなたは読者の支持を得ているが、秘訣(ひけつ)は?

アーチャー氏:私は古いタイプの作家だ。私の作品にはセックスや暴 力、悪い言葉遣いは登場しない。数百万人が私の作品を購入するのは彼 らが物語を愛しているからだろう。

(アンダーソン氏はブルームバーグ・ニュースの芸術・娯楽部門で 記事を執筆しています。この記事の内容は同氏自身の見解です)

原題:Jeffrey Archer Would Pay to Have More Read His Books: Interview(抜粋)

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