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NY外為:ユーロ下落、1.30ドル割れ-ECB総裁発言で

26日のニューヨーク外国為替市場で はユーロが対ドルで下落、約1カ月ぶりに1.30ドルを下回った。欧州中 央銀行(ECB)のドラギ総裁がECBの金融政策は「予見可能な将来 において緩和的にとどまる」と述べたことに反応し、ユーロ建て資産の 投資妙味が後退した。

リッチモンド連銀のラッカー総裁が「この先数年間」は米国の成長 が「低調」に推移するとの見通しを述べ、金融当局の保有する債券の縮 小時期は近くないとの見解を示した後もドルは堅調を維持した。オース トラリア・ドルは上昇。オーストラリアの労働党・党首選挙でギラード 首相がラッド前首相に敗れた。

ゲイン・キャピタル・グループ(ニューヨーク)のシニア為替スト ラテジスト、エリック・ビロリア氏は、「ドラギ総裁の発言を材料にこ の日のユーロは下げた」と述べ、「金融当局の方向性を市場がどのよう に受け止めるのか、それが相場を左右する。米金融当局は緩和策のペー スを減速させる方向にあるが、欧州は必要に応じて、一段と緩和する構 えだ」と続けた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロは対ドルで0.5%安の1ユ ーロ=1.3012ドル。一時は1.2985ドルと、6月3日以来の安値まで下げ た。ユーロは対円で0.6%下げて1ユーロ=127円17銭。円は対ドル で0.1%高の1ドル=97円72銭。

円は月初からドルに対して2.7%上昇した。四半期ベースではユー ロが1.5%上昇と主要通貨の中でも最も値上がりしている。一方、最も 下げがきつかったのはオーストラリア・ドルの10.9%安だった。年初来 ではドルが最も値上がりしている。

 豪ドルはこの日、対米ドルで0.2%上昇した。

ドラギ総裁の発言

ドラギ総裁はフランス国民議会(下院)で演説し、「そのほか採用 が妥当だと考えられる利用可能な全ての政策措置についてわれわれは予 断を持たない」と語った。危機対策からの出口は依然として「遠い」と 付け加えた。

ウエストパック銀行のシニア為替ストラテジスト、リチャード・フ ラヌロビッチ氏(ニューヨーク在勤)は「すべてはドラギ総裁のかなり ハト派的な発言だ」と述べ、「今の時点ではドル上昇というよりもユー ロ安という展開だ。2つの金融当局の相対的なスタンスの変化が相場を 動かす材料になっている」と続けた。

UBSのテクニカル分析ストラテジスト、リチャード・アドコック 氏(ロンドン在勤)によると、ユーロはドルに対して1.3034ドルの支持 線を模索している。同氏は終値ベースでユーロがこの水準を下回った場 合、一段の売りを浴びると予測しており、その次の支持線は1.2797ドル とみている。この水準は5月17日以来の安値となる。

バーナンキ連邦準備制度理事会(FRB)が19日に債券購入規模が 年内に縮小する可能性があることを示して以来、ユーロは対ドル で2.8%下落した。

英ポンドが下落

英ポンドは対ドルで0.7%下落。イングランド銀行(英中央銀行) 金融政策委員会(MPC)のマイルズ委員が資産購入枠の拡大をあらた めて呼び掛けたことが影響した。

米銀が決済機関デポジトリー・トラスト・アンド・クリアリング (DTCC)へ提出したデータをブルームバーグがまとめたところによ ると、外為オプションの店頭取引は合計381億ドル。前日は275億ドルだ った。この日の総額のうち対円でのドルのオプションの出来高は119億 ドルで、シェアは31%と最大だった。

JPモルガン・チェースがまとめる主要7カ国(G7)通貨を基に 算出されるボラティリティ指数は11.58%。24日は11.96%と、2012年1 月以来の最高をつけた。

原題:Euro Falls Below $1.30 on Draghi Pledge; Rupee Drops to Record(抜粋)

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