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債券先物は続伸、株安・円高や需給底堅く-入札控えて2年債は軟調

債券相場は小幅続伸。米国長期金利 の上昇や日本銀行による長期国債買い入れオペの見送りで売りが優勢だ ったが、株安・円高基調や債券需給の良さが支えとなった。一方、あす に2年債入札を控えて2年ゾーンは軟調に推移した。

東京先物市場で中心限月の9月物は前日比17銭安の142円07銭で開 始。日銀が午前10時10分の金融調節で長期国債買い入れオペを見送る と、22銭安の142円02銭まで下落した。その後は株価の伸び悩みを受け て下げ幅を縮め、午後の開始後には4銭高まで上昇。その後はもみ合い となり、結局は1銭高の142円25銭で引けた。

三井住友銀行の宇野大介チーフストラテジストは、高く始まった日 本株が中国株安を受けて下落した動きに伴い、債券は値を戻したと説 明。「為替が円高に振れていることも円債市場に追い風となっている」 とも話した。円は対ドルで1ドル=97円台前半まで上昇した。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の329回債利回 りは同1ベーシスポイント(bp)高い0.87%で始まり、長国買い入れオペ の見送りを受けて一時0.885%に上昇。午後は徐々に水準を切り下げ、 3時ごろには横ばいの0.86%を付けた。その後は0.865%。5年物の112 回債利回りは午前に一時1bp高い0.35%に上昇したが、3時すぎに は0.5bp低い0.335%に低下した。

メリルリンチ日本証券の大崎秀一債券ストラテジストは、前日の米 金利上昇や米株価反発を受けて売りが先行したが「先物の142円や10年 債利回りの0.9%といった節目の水準から売り込む勢いはない」と分 析。米長期金利の上昇にはなお警戒が必要だが、ろうばい売りはそろそ ろ一巡する公算と述べた。6月末で現物債需給は良好だとも指摘した。

超長期債利回りは低下

超長期債も堅調。20年物の145回債利回りは1bp低い1.72%で開 始。午前は下げ幅を縮めたが、1時半すぎに2bp低い1.71%を付け た。30年物の39回債利回りは横ばいの1.845%で推移した後、1時ごろ から徐々に水準を切り下げ、3時すぎには2bp低い1.825%に下げた。

一方、クレディ・スイス証券の宮坂知宏債券調査部長は、来週は10 年債と30年債の入札を控え「相場がボラタイルな中で、入札前に売られ やすい展開となる可能性もある」との見方を示した。

25日の米債相場は下落。米10年国債利回りは前日比7bp高い2.61% 程度。米耐久財受注額や住宅販売件数が予想を上回り、消費者信頼感が 改善を示すなど、金融当局による債券購入の縮小開始を後押しする内容 となった。

財務省は27日午前、2年利付国債(7月発行)の入札を実施する。 発行額は2兆9000億円程度。前回入札された2年物329回債利回り は0.5bp高い0.14%で推移しており、表面利率(クーポン)は前回債よ り0.1ポイント低い0.1%か、横ばいの0.2%となる見込み。前日に は0.15%と新発2年債利回りとしては5月30日以来の高水準を付けた。

東京株式相場は3日続落。TOPIXの終値は前日比0.9%安 の1069.28、日経平均株価は135円33銭安の1万2834円01銭。25日の米株 式相場は反発。S&P500種株価指数は前日に付けた9週間ぶり安値か ら回復し、1%高の1588.03。ダウ工業株30種平均も0.7%上げ て14760.31ドルで終えた。

--取材協力:池田祐美、赤間信行 Editors: 崎浜秀磨, 青木 勝

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