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新興市場国の入札低調相次ぐ、資金逃避で調達コスト急上昇

新興市場から資金が急速に流出する 中で、各国が相次いで国債発行の縮小や中止に追い込まれた。成長減速 で財政出動が必要になりそうな時期に合わせたように借り入れコストは 急上昇。2008年以来で最も急な上昇となっている。

ルーマニア財務省は20日の7年債入札で、応札価格が不十分だとし て中止した。韓国のインフレ連動債の発行高は計画の1割にも満たず、 ロシアは19日にルーブル建て15年債の入札を中止。入札中止は今月に入 って2回目だった。中国では資金逼迫(ひっぱく)のため先週の証券入 札で応札額が発行予定額に届かなかった。

投資家の資金を潤沢にしていた米金融当局の量的緩和が縮小される 見通しを背景に、信用環境は一挙に引き締まった。新興市場からは2年 で最速のペースで資金が流出し、債券と株、通貨が急落。現地通貨建て の新興市場債の利回りは今月、75ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)上昇し6.5%となった。上昇幅は5年で最大。トルコとブラ ジルの反政府デモもマイナス要因だ。

マーケットフィールド・アセット・マネジメント(ニューヨーク) のマイケル・ショール会長は電話インタビューで、「現地通貨建て債の 発行は非常に難しくなった。誰も買いたがらないからだ。ドル建てには まだ需要があるだろうが、資金コストはずっと高くなるだろう」と話し た。国債費の水準の高い国の財政は大きく悪化するだろうと指摘した。

原題:Bond Auctions Fail From Russia to Korea as Brazil Protests Rage(抜粋)

--取材協力:Julia Leite、Boris Korby、Matthew Bristow、Ben Bain、Andras Gergely、Vladimir Kuznetsov、Ahmed A. Namatalla、Yumi Teso.

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