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米エンロンのスキリング元CEO、刑期短縮で17年にも出所か

かつて米有数のエネルギー企業だっ たエンロンを破綻に追い込んだ元最高経営責任者(CEO)のジェフリ ー・スキリング受刑者(詐欺罪などで収監中)が再び法廷の場に姿を現 す見通しだ。裁判所が同受刑者の刑期短縮を審理することになってい る。

スキリング受刑者(59)が科されたのは禁固24年。検察側との司法 取引により最大10年間短縮される可能性がある。ヒューストンの連邦地 裁で21日に開かれる審理で判事が承認すれば、同受刑者は早ければ2017 年にも出所できる。

刑期短縮と引き換えに、スキリング受刑者は4500万ドル(約43 億7000万円)を没収されるほか、新たに裁判を起こす権利を放棄し、06 年に下された有罪判決と刑期をめぐる訴訟を断念することになる。原判 決では刑期言い渡しの指針が適切に適用されなかったとした11年の高裁 判断により、同受刑者の刑期は既に9年間短縮されることが決まってい る。

司法省刑事課の広報担当者、ピーター・カー氏は先月、司法取引の 合意について発表された際の電子メールで、「この合意により、スキリ ング受刑者は自身が犯した罪について適切に罰せられ、被害者はようや く損害賠償を受けられるようになる」と説明した。

元従業員・株主は不満

検察側はスキリング受刑者が控訴を取り下げ、政府によって差し押 さえられた資産を提供すれば、刑期をさらに短縮するよう連邦地裁のシ ム・レーク判事に要請することで合意した。ヒューストンの陪審員団 は、同受刑者と故ケネス・レイ元会長がエンロンの財務情報を不正に操 作し投資家を欺いたとして有罪評決を下した。レイ被告は控訴の機会を 得ずに死去した。

スキリング受刑者の弁護士、ダニエル・ペトロセリ氏は先月の電話 インタビューで、「ジェフに現在提案されている刑期でもエンロン事件 の他の被告たちと比べて2倍以上で、これらの人々は全員かなり前に出 所している。合意により、長く苦痛を伴う司法過程が確実に終了するだ ろう」と指摘。「ジェフは少なくとも、人生の有意義な部分を取り戻す チャンスを得ることなる」と述べた。

レーク判事が5月に出した裁判所命令によると、エンロンの元従業 員と株主らは裁判所に対し司法取引について不満を表明している。同判 事は受理した書簡の数や、21日の再度の刑期言い渡しに関する審理で、 犯罪被害者法に基づいて何人に証言を許可するかについては特定しなか った。

スキリング受刑者は共謀や詐欺、インサイダー取引、監査役への虚 偽の報告など19の罪で有罪となり、6年以上服役している。同受刑者に は連邦刑務所で服役中の模範囚を対象とした15%の刑期短縮なども適用 される予定。

これらの刑期短縮が認められれば、スキリング受刑者の刑期は約10 -13.5年となり、20年までには出所する見通しだ。レーク判事が合意内 容を拒否すればスキリング受刑者は訴訟を再開する見通しで、28年まで 服役する可能性がある。

エンロンは01年12月に破たん。従業員5000人以上が失業し退職基金 約10億ドルが失われた。

原題:Enron’s Skilling to Exit Prison Early If Judge Approves Deal(抜粋)

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