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円がほぼ全面安、日本株の反発で売り加速-対ドルは97円後半

東京外国為替市場では、円がほぼ全 面安。日本株が午後から反発したのに伴い、円売り圧力が一気に強まっ た。対ドルでは一時1ドル=97円台後半と前日に次ぐ今週の円安水準ま で下落した。

午後3時20分現在の円は、主要通貨16通貨のうち15通貨に対して前 日終値比で下落している。午前には株安を背景に全面高の展開も見られ ており、この日は株価動向で相場が大きく揺れた。

上田ハーロー外貨保証金事業部の吉松武志氏は、この日の相場につ いて、「注目材料の少ない時には、中長期的な視点に立つFOMC予測 も材料視されるため、ドル・円は上値をうかがう」とした上で、「ビッ グイベント通過後の一服感がある上、週末要因や利益確定の動きに押さ れる事もあるので、その動きには注意が必要」と述べていた。

朝方は前日の欧米株の大幅安の影響を警戒した円買いが進行。ド ル・円相場は東京株式相場が始まる前の午前8時15分ごろに96円87銭ま で円が買われる場面があった。同時刻現在は97円72銭前後で推移してい る。

世界的な投資マネーの流動性変調を懸念して安く始まった TOPIXなど日本株の代表的な株価指数が下げ渋ると、相場は徐々に 円売りが優勢となった。ユーロ・円相場は一時1ユーロ=129円57銭と 午前に付けた円の高値128円21銭から1円以上も円安が進んだ。同時刻 現在は129円42銭前後で取引されている。

みずほコーポレート銀行国際為替部の加藤倫義参事役は、投資マネ ーの動きについて、米景気の回復を背景に「新興国から先進国へのマネ ー回帰がじわじわ進んでいる」と指摘。前日の米株の大幅下落は、「世 界的なリスクオフとは言えない。これまでのようなスピードではないだ ろうが、ドル高・円安と株高の傾向はゆっくりと続くのではないか」と みている。

東京株式相場は午後から上昇に転じた。投資指標面での割安感から 買いを入れる動きに加え、週末で持ち高調整の買い戻しも影響した。日 経平均株価の終値は前日比215円55銭(1.7%)高の1万3230円13銭、 TOPIXは7.59ポイント(0.7%)高の1099.40だった。

--取材協力:大塚美佳、Masaki Kondo. Editors: 青木 勝, 山中英典

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