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債券は下落、米金利上昇や日銀買いオペ見送りで-FRB議長発言余波

債券相場は下落。前日の米国債市場 で長期金利が1年10カ月ぶりの水準に上昇したことや日本銀行が長期国 債の買い入れオペを見送ったことが売り手掛かりとなった。

東京先物市場で中心限月の9月物は前日比12銭安の142円46銭で開 始。午前10時10分の日銀金融調節で長期国債買いオペの通知がないこと が判明すると水準を切り下げ、一時は141円80銭まで急落。午後は国内 株価の上昇転換が重しになっていたが、終了にかけてやや持ち直し、結 局は48銭安の142円10銭で引けた。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の329回債利回 りは横ばいの0.85%で始まり、同4ベーシスポイント(bp)高い0.89% と12日以来の水準まで上昇。いったんは0.86%まで戻したが、午後1時 すぎに再び0.89%に上昇。その水準では買いが入り、午後3時すぎか ら0.875%で推移。新発5年物の112回債利回りは一時0.365%と5月31 日以来の高水準を付けた後、1.5bp高い0.355%で取引された。

パインブリッジ・インベストメンツの松川忠債券運用部長は、米連 邦公開市場委員会(FOMC)後のバーナンキ連邦準備制度理事会 (FRB)議長の会見以降、円債市場では売りに拍車が掛かっていると 指摘。「今後1年程度かけて債券購入量を減らす中長期的な話で、米金 利上昇に備えて債券に売りが出ており、均衡点をみいだそうとする展 開」だと説明した。

超長期債も下落。新発20年物の145回債利回りは一時3.5bp高 い1.765%に上昇、新発30年物の39回債利回りは2bp高い1.88%と、と もに5月下旬以来の高水準を付けた。

米金利に上昇圧力

DIAMアセットマネジメントの山崎信人上席ファンドマネジャー は、バーナンキ議長が量的緩和縮小のスケジュールについて踏み込んで 言及したため、米金利にはしばらく上昇圧力が掛かりやすく、国内債売 りが出てくるのはやむを得ないと指摘。一方、「日銀の金融緩和が続く ことを考えると、10年債利回りが1.0%に向けて上昇するとは思えな い」とも述べた。

20日の米国債相場は続落。米10年国債利回りは前日比6bp上昇 の2.41%程度。一時は2.47%程度と2011年8月以来の高水準を付けた。 バーナンキ議長は18、19日開催のFOMC終了後の会見で、景気が当局 の予想通りに回復を続ければ、年内に債券購入の規模を縮小し始 め、2014年半ばに終了させる可能性があると語った。

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