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孫ソフトバンク社長、買収後の再建策に焦点-きょう株主総会

国内通信3位ソフトバンクの孫正義 社長は21日の株主総会で、米で進める巨額買収について株主に説明す る。買収は完了間近となっており、焦点は買収後の再建策に移ってき た。

米携帯電話3位スプリント・ネクステルの買収は、25日の同社の株 主総会で承認される見通しだ。ソフトバンクが、買収額を7.5%引き上 げて約216億ドル(会社発表で約1兆8000億円)の案を提示したのに対 し、対抗していた米衛星放送のディッシュ・ネットワークは18日の期限 までに対抗案を示さなかった。ただディッシュは、「選択肢を検討す る」と含みを残している。

このほかディッシュは、スプリントが最大出資者である米無線通信 会社クリアワイヤの株式取得をめぐっても、スプリントと争っている。 スプリントは20日、ディッシュを14%上回る1株あたり5ドルで未保有株 を取得するという修正買収案を提示し、クリアワイヤは支持を表明し た。買収合戦がここまで拡大したのは、クリアワイヤの持つ周波数が戦 略的に重要と見られているからだ。孫社長も5月、「スプリント再生の 鍵はクリアワイヤの電波の活用」と説明していた。

エース経済研究所の安田秀樹アナリストは、今後の焦点はスプリン トの立て直しだと指摘。米と日本の企業風土の違いから、ソフトバンク が日本でボーダフォン日本法人などを買収し立て直した手法が「通用す るか分からない」と語った。

アトランティス・インベストメント・リサーチのエドウィン・マー ナー氏は、ソフトバンクが米で成功するのは「簡単ではない」と話し た。またソフトバンクは適任者を選び、経営を任せる必要があると指摘 した。

ブルームバーグ・データによると、ソフトバンクは2000年以降、 約100件の買収や出資を実施し、現在はヤフーなどの株式を保有してい る。同社の設立は1981年。

株主総会は午前10時から都内で開かれ、孫社長らが出席する。グル ープ会社のヤフー社長の宮坂学氏が、新たに取締役に選任される見込み だ。

--取材協力:. Editors: 中川寛之, 林純子

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