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バーナンキFRB議長、債券購入縮小で年内開始を市場に通告

米連邦準備制度理事会(FRB)の バーナンキ議長は、FRBの100年の歴史で最も積極的な緩和策につい て、段階的な縮小を年内に開始する用意があると投資家に通告した。

バーナンキ議長は18、19日開催の連邦公開市場委員会(FOMC) 終了後に記者会見し、月間850億ドル(約8兆2000億円)の債券購入の 縮小を年内に開始し、14年半ばごろに購入を停止する可能性が高いこと を明らかにした。

バークレイズの米国担当シニアエコノミスト、マイケル・ゲーペン 氏は「景気回復を支えてきた高度に緩和的で前例がなく、非常に広範な 金融政策スタンスが向きを変え始めた」と指摘。「市場は今後数年の 間、そのような支援が解除されていく状況に対応せざるを得ない」との 見方を示した。

米国株と米国債は債券購入の縮小観測を受けて急落した。バーナン キ議長は景気に対するリスクの低下に言及する一方、債券購入を抑制す るかどうかは雇用市場と成長の改善に左右されると語った。

柔軟な対応が可能

FOMCの予測によると、15年までは利上げに動かないと大部分の 当局者が予想しており、過去最大規模の刺激策が終結するまでには数年 かかりそうだ。1月末に2期目の任期満了を迎えるバーナンキ議長は、 政策担当者のプランが柔軟性に欠けると考えないよう投資家に警告し た。

議長は「緩やかな」経済成長と雇用市場の一段の改善、インフレ率 がFRBの2%の目標に向かって加速することを予測するFOMCの見 通しに言及し、「入手するデータがこの経済予測と大まかに一致すれ ば、年内に購入ペースを緩めるのが適切だと委員会は現時点で想定して いる」と説明した。

さらにこうした改善が続けば、「来年上期にかけて慎重にステップ を踏みながら購入ペースの減速を続け、年半ばごろに購入を終了させ る」と述べた。ただ、FOMCメンバーの大多数は現在、出口戦略の一 環として住宅ローン担保証券(MBS)を売却することを想定していな いことも明らかにした。

10年物米国債利回りは2.35%と、1年3カ月ぶりの高水準を付け た。S&P500種株価指数は1.4%下落。MSCI新興市場指数は1.4% 下落し、9月以来の安値となった。ドルは対ユーロで上昇し、金と原油 は下落した。

--取材協力:Joshua Zumbrun、Michelle Jamrisko、Aki Ito、Steve Matthews.

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