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6月19日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次 の通り。

◎NY外為:ドルはほぼ全面高、FRB議長が資産購入の終了に言及

ニューヨーク外国為替市場ではドルが対ユーロで2カ月ぶりの大幅 高。米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長は資産購入ペー スを今年緩める可能性があり、経済の改善が続けば来年に終了すること もあり得ると述べた。

ドルは主要16通貨の過半数に対して上昇。連邦公開市場委員会( FOMC)は声明で、月間850億ドルの資産購入ペースを維持すると表 明し、経済へのリスクは低下したとの認識を示した。これより先、ユー ロは対ドルで2月以来の高値に接近し、円は堅調に推移していた。

RBSセキュリティーズの為替ストラテジスト、ブライアン・キム 氏(コネティカット州スタンフォード在勤)は「ドルは当面、ユーロと 円に対して支えられるだろう。刺激縮小見通しが前面に出てくる可能性 があるからだ」と指摘。「出口戦略や資産購入の調整についてバーナン キ議長がこれほど明確にするとは意外だった」と付け加えた。

ニューヨーク時間午後5時4分現在、ドルは対ユーロで0.7%高の 1ユーロ=1.3295ドル。対円では1.2%上昇して1ドル=96円45銭。ユ ーロは対円で0.4%高の1ユーロ=128円22銭。

FOMCは声明で、「景気と労働市場の見通しに対する下振れリス クが(昨年)秋以降小さくなってきた」との認識を示した。さらに、労 働市場やインフレの見通しの変化に応じ、適切な政策緩和を維持するた め委員会には資産購入ペースを加速あるいは減速させる用意があると、 あらためて表明した。

2014年半ばごろ

バーナンキ議長は記者会見で、「入手するデータがこの経済予測と 大まかに一致すれば、年内に購入ペースを緩めるのが適切だと委員会は 現在のところ見込んでいる」と説明。さらに、「その後のデータもわれ われの現在の経済予測と大まかに沿う状況が続けば、来年上期にかけて 慎重にステップを踏みながら購入ペースの減速を続け、年半ばごろに購 入を終了させる」と続けた。

米金融当局は2008年以降、政策金利であるフェデラルファンド (FF)金利の誘導目標を0-0.25%で維持している。

ゲイン・キャピタル・グループ(ニューヨーク)のシニア為替スト ラテジスト、エリック・ビロリア氏は「ドルは堅調さを増しており、緩 和縮小の予想と合致した流れと言えよう」と指摘。「インフレは弱い状 況が続くとみられているが、当局は労働市場の改善を予想しているよう だ」と話した。

主要6通貨に対するドルの動きを示すインターコンチネンタル取引 所のドル指数は0.8%上昇して81.319と、10日以来の高水準を付けた。

ブルームバーグ相関加重指数によれば、円はこの1カ月で6%上 昇。先進国10通貨中で最も上昇率が大きい。ユーロは2.2%上昇、ドル は1.5%の値下がり。

みずほフィナンシャルグループの法人外国為替セールスバイスプレ ジデント、ファビアン・エリアソン氏(ニューヨーク在勤)はドルが上 昇を続けるには「97円を超える水準で明確に引ける必要がある」と述べ た。

原題:Dollar Gains Most in 2 Months as Bernanke Signals Bond-Buy Taper(抜粋)

◎米国株:3日ぶり反落-FRB議長が債券購入縮小の可能性に言及

米株式相場は3日ぶり反落。米連邦準備制度理事会(FRB)のバ ーナンキ議長が、年内に債券購入ペースを「緩める」可能性があると発 言したことが手掛かり。

S&P500種株価指数の業種別10指数は全て下落。特に通信と公益 が大きく下げた。大型株ではベライゾン・コミュニケーションズやトラ ベラーズが安い。スプリント・ネクステルは、ディッシュ・ネットワー クが期限までに新たな買収案を提出しないと発表したことが嫌気されて 下落した。一方でアドビ・システムズは上昇。3-5月(第2四半期) 決算で利益がアナリスト予想を上回ったことが好感された。

S&P500種株価指数は前日比1.4%安の1628.93。ダウ工業株30種 平均も206.04ドル(1.4%)下げて15112.19ドル。

ウェルズ・ファーゴ・プライベート・バンクの債券戦略担当ナショ ナル・マネジングディレクター、ジョージ・ラスナック氏は「金融当局 は綱渡りをしている」と指摘。「市場に対して資産購入の縮小開始に備 えさせると同時に、混乱するほど規模が大き過ぎたり、ペースが速過ぎ たりすることはないと安心感を与えてバランスを取っている。これは微 妙な境界線だ」と述べた。

FOMC声明と議長会見

バーナンキ議長は連邦公開市場委員会(FOMC)会合後の記者会 見で、年内に債券購入のペースを「緩める」可能性があるとしたほ か、2014年半ばごろに購入を終了するかもしれないとも述べた。 FOMCは会合後に発表した声明で、景気と労働市場の見通しに対する 下振れリスクが「(昨年)秋以降小さくなってきた」と指摘した。

声明によれば当局は、毎月850億ドルの債券購入を継続する方針を 維持したほか、労働市場やインフレの見通し変化に応じ資産購入ペース を加速あるいは減速させる用意があるとあらためて表明した。

また同日発表した経済予測では、失業率は14年末までに6.5-6.8% に低下するとの見方を示した。FOMCが政策金利引き上げの基準とす る水準に達する可能性がある。FOMCは中期的なインフレについて、 目標とする2%もしくはそれを下回る水準で推移する可能性が高いとみ ている。

声明では、失業率が6.5%を上回り、インフレ率予測値が2.5%を超 えない限り、政策金利を0-0.25%のレンジで維持するとしている。5 月の米失業率は7.6%。

JPモルガン・ファンズのグローバルマーケットストラテジスト、 ジョゼフ・タニアス氏は「市場がフラストレーションを感じているとみ られることが2つある。1つは、一部で資産購入縮小の中身と開始時期 についてさらなる明確さを期待していたこと。2つ目は、経済の成長ペ ースは資産購入の縮小を正当化しないとFOMCが表明すると期待され ていたことだ」とし、「双方に関して、期待外れな結果となった」と述 べた。

高配当利回り銘柄が売られる

金融当局の債券購入ペース減速で米国債利回りが上昇するとの観測 から、株式市場では配当利回りの高い銘柄に売りが出た。通信株 が2.7%、公益株は2.3%下げた。両業種の配当利回りはS&P500種の 中で最も高い。ベライゾンは2.9%安の50.05ドルで、値下がり率はダウ 平均で最大。同社の配当利回りは4.1%。

スプリントは4.4%安の7ドル。ディッシュは期限までにスプリン トへの新たな買収案を提出しないと明らかにし、同社買収ではソフトバ ンクが優勢な展開となりそうだ。

損害保険会社のトラベラーズは2.2%安の82.28ドル。アドビ・シス テムズは5.6%上げて45.78ドルと、S&P500種で最大の値上がり率と なった。

原題:U.S. Stocks Fall as Bernanke Says Fed May Moderate Stimulus Pace(抜粋)

◎米国債:利回り2011年以来の大幅上昇、当局がリスク低下を指摘

米国債は下落。10年債利回りは2011年以来の大幅上昇となった。バ ーナンキ連邦準備制度理事会(FRB)議長が景気の下振れリスクは低 下していると指摘し、2014年に資産購入を終了する可能性もあると述べ たことに反応した。

10年債利回りは1年3カ月ぶりの高水準に上昇。バーナンキ議長は 月間850億ドルの資産購入ペースを年末までに緩める可能性があると述 べた。さらに景気が予想通りに拡大した場合は、14年の年央あたりに終 了する可能性があることも明らかにした。金融政策当局者は今年の失業 率とインフレ率の見通しを引き下げた。

フェデレーテッド・インベスターズで100億ドル相当の資産運用に 携わるドナルド・エレンバーガー氏は「市場参加者はバーナンキ議長の 発言をタカ派的と受け止めている」と述べ、「インフレ低下については 一時的な影響を反映しているとして、重視しなかった」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク時間 午後5時現在、10年債利回りは17ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)上昇して2.35%。2011年10月以来で最大の上げ。利回りは一 時2.36%と、日中ベースでは2012年3月21日以来の高水準を付けた。同 年債(表面利率1.75%、2023年5月償還)価格は1 14/32安の94 22/32。

トロント・ドミニオン銀行のTDセキュリティーズの金利ストラテ ジスト、リチャード・ギルフーリー氏によると、10年債と30年債の利回 り差は10bp縮小して1.06ポイント。インフレは引き続き抑制されると の観測から、高利回りで償還期限が長い国債に買いが入った。

FOMC声明

18-19日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)終了後に記者会見 したバーナンキ議長は、「入手するデータがこの経済予測と大まかに一 致すれば、年内に購入ペースを緩めるのが適切だと委員会は現在のとこ ろ見込んでいる」と説明。「その後のデータもわれわれの現在の経済予 測と大まかに沿う状況が続けば、来年上期にかけて慎重にステップを踏 みながら購入ペースの減速を続け、年半ばごろに購入を終了させる」と 続けた。

FOMCはフェデラルファンド(FF)金利誘導目標を0%か ら0.25%のレンジで据え置くことを決定し、「FF金利のこの異例な低 水準のレンジは少なくとも、失業率が6.5%を上回り、向こう1-2年 のインフレ率予測値が、委員会の中長期的な目標である2%を0.5ポイ ントを超えて上回らず、中長期におけるインフレ期待がしっかりと抑制 される限り適切になると現在想定している」と繰り返した。

米金融当局は政府支援機関の住宅ローン担保証券を毎月400億ド ル、期間が長めの米財務省証券を毎月450億ドルのペースで引き続き追 加購入する。

年末の10年債利回り予想

10年債利回りは5月1日から前日までに55bpと大幅に上昇した。 金融当局が緩和策を縮小するとの見方が強まったことが背景にある。バ ーナンキ議長は5月22日、上下両院経済合同委員会で証言し、「引き続 き景気改善が見られ、その改善が持続的だと確信した場合、今後数回の 会合で債券購入のペース減速を決定することもあり得る」と述べた。

ブルームバーグがまとめたエコノミスト77人の予想中央値による と、年末の10年債利回りは2.35%となっている。5月時点の同様の調査 では2.2%だった。

またFOMCは経済予測で今年の失業率予想を7.2-7.3%、2014年 が同6.5-6.8%と示した。3月時点の予想では今年が7.3-7.5%、2014 年が6.7-7%だった。

米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO) で世界最大の投資信託を運用するビル・グロース氏は、投資家はインフ レによる影響を見落としていると指摘し、バーナンキ議長はデフレを恐 れていると述べた。

原題:Treasury Yields Climb Most Since 2011 as Fed Says Risks Lower(抜粋)

◎NY金:引け後の電子取引で下落、4週ぶり安値-FRB議長会見で

ニューヨーク金先物相場は下落し、ほぼ4週間ぶりの安値となっ た。米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長が年末までに債 券購入ペースを緩める可能性があるとの見解を示したことが背景。

バーナンキ議長は連邦公開市場委員会(FOMC)終了後の記者会 見で、この先発表される経済指標が当委員会の現在の経済見通しとおお むね合致するようであれば、資産購入を来年上期を通じて段階的に縮小 し、来年の年央あたりに購入を終了するだろうと述べた。

RBCキャピタル・マーケッツの先物取引世界戦略責任者エドワー ド・ラシンスキー氏は電話インタビューで「インフレは低い水準にとど まり、緩和策は終了する可能性があるため、金を買う理由はなくなる」 と指摘。当局の資産購入縮小計画に対し、「金の投資家は神経質になっ ている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物8 月限はフロア取引終了後の電子取引で、午後3時33分現在は0.6%安の 1オンス=1358.70ドル。一時は1356.10ドルと、5月23日以来の安値を つけた。この日の通常取引は前日比0.5%高の1374ドルで終了してい た。

原題:Gold Declines to Four-Week Low on Bernanke’s Stimulus Outlook(抜粋)

◎NY原油:下落、FRB議長が資産購入の終了に言及

ニューヨーク原油先物相場は下落。バーナンキ米連邦準備制度理 事会(FRB)議長は記者会見で、連邦公開市場委員会(FOMC) が資産購入の縮小を年内に開始し、来年に終了する可能性があると発 言した。

バーナンキ議長は「入手するデータがこの経済予測と大まかに一致 すれば、年内に購入ペースを緩めるのが適切だと委員会は現在のところ 見込んでいる」と発言。これを受けて引け後の電子取引では一 時、0.9%安まで売り込まれた。会見前にFOMCは声明で、現行の資 産購入ペースを維持すると表明し、原油相場はほぼ変わらずで引けてい た。

プレステージ・エコノミクス(テキサス州オースティン)のジェイ ソン・シェンカー社長は「政策の極めて大きな転換を意味しており、そ のために相場は下げている。市場はさらに弱気に傾いた」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物7月限はニュー ヨーク時間午後3時44分(日本時間20日午前4時44分)現在の電子取引 で、前日比40セント(0.4%)安の1バレル=98.01ドル。一時は97.57 ドルまで下げた。通常取引は20セント(0.20%)安の1バレル=98.24 ドルで終了。7月限は20日に最終取引を迎える。

原題:Crude Falls as Bernanke Says Fed on Course to End Asset Buying(抜粋)

◎欧州株:小安い、FRB議長発言に注目-ノルデア銀行が大幅安

欧州株式相場は総じて安い。米連邦公開市場委員会(FOMC)の 声明発表やバーナンキ連邦準備制度理事会(FRB)議長の記者会見 で、量的緩和の継続期間についてどのように示唆されるかが注目されて いる。

スウェーデンの銀行最大手、ノルデア銀行は1年ぶり大幅安。同国 政府が30億ドル相当の保有株を手放したことが嫌気された。フィンラン ドのエンジニアリング会社、コネクレーンズは6.7%下落。利益見通し の下方修正が売り材料。一方、フランスの通信機器メーカー、アルカテ ル・ルーセントは1年2カ月ぶり高値を付けた。少なくとも10億ドルの 資産売却計画を発表した。

ストックス欧州600指数は前日比0.2%安の292.36で終了。騰落比率 は約2対3。バーナンキFRB議長が米景気に持続可能な改善が見られ れば金融緩和策の縮小は可能だと表明した5月22日以降は、5.9%下げ ている。

VTBキャピタルのグローバル・マクロ・ストラテジスト、ニー ル・マッキノン氏はブルームバーグテレビジョンに対し、「市場がせめ てこれだけはと求めているのは、バーナンキ議長による幾らか明確な説 明だ」とし、「現状を維持する経済の要因はあるが、米金融当局や諮問 委員会はおろか、バーナンキ議長自身でさえ、量的緩和が金融の不均衡 と過剰なリスクテークを引き起こす可能性があるとこれまでに指摘して いる」と語った。

この日の西欧市場では、18カ国中15カ国で主要株価指数が下落し た。バーナンキ議長の記者会見は、欧州市場の取引終了後に行われる。

原題:Most European Stocks Drop Before Fed as Nordea, Konecranes Slide(抜粋)

◎欧州債:ドイツ債が反発、FRB議長発言に注目-英国債も上昇

欧州債市場ではドイツ国債が3日ぶりに上昇。19日の米連邦公開市 場委員会(FOMC)終了後の記者会見で、バーナンキ米連邦準備制度 理事会(FRB)議長が債券購入プログラムをめぐりどのような発言を するかが注目されている。

比較的安全な資産を求める動きを背景に、ドイツ10年債利回りは1 週間ぶり低水準に接近。ポルトガル2年債は4営業日続伸した。この日 の証券入札で15億ユーロ相当を発行したことが手掛かり。資産運用を手 掛けるクーツはボラティリティの高まりが買いの好機をもたらしたとし て、アイルランド国債を先週購入したことを明らかにした。

ダンスケ銀行のチーフアナリスト、アラン・フォンメイレン氏(コ ペンハーゲン在勤)は「縮小開始時期についてのバーナンキ議長の発言 内容が注目されている」とし、「議長は極めて慎重になるだろう。債券 利回りが現行水準なら耐えられるが、ここから大きく上昇することを望 んでいないからだ。ボラティリティは最近高まったが、この動きは続く だろう」と語った。

ロンドン時間午後4時27分現在、ドイツ10年債利回りは前日比1ベ ーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.56%。17日に は1.51%まで下げ、7日以来の低水準となった。同国債(表面利 率1.5%、2023年5月償還)価格はこの日、0.11上げ99.475。

フォンメイレン氏は同利回りが6カ月以内に1.60%まで上昇すると 予想している。

ポルトガル2年債利回りは12bp低下の3.26%。11日以来の低水準 となる3.22%まで下げる場面もあった。アイルランド10年債利回りは3 bp下げ3.88%。11日には4.26%と、3月以来の高水準を付けた。

英国債

英国債相場は3日ぶりに上昇。イングランド銀行(英中央銀行)が この日公表した6月の金融政策委員会(MPC)議事録によれば、一部 メンバーは量的緩和の拡大が正当化できるとの見解を示した。

ロンドン時間午後4時29分現在、英10年債利回りは1bp低下 し2.13%。前日までの2営業日で8bp上げていた。同国債(表面利 率1.75%、2022年9月償還)価格はこの日、0.065上げ96.835。30年債 利回りは2bp下げて3.42%となった。

原題:Germany’s Bunds Rise Before Bernanke as Portuguese Notes Advance(抜粋) Gilts Advance as BOE Minutes Show Some Support for U.K. Stimulus (抜粋)

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