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NY外為:ドルほぼ全面高、FRB議長が資産購入終了に言及

ニューヨーク外国為替市場ではドル が対ユーロで2カ月ぶりの大幅高。米連邦準備制度理事会(FRB)の バーナンキ議長は資産購入ペースを今年緩める可能性があり、経済の改 善が続けば来年に終了することもあり得ると述べた。

ドルは主要16通貨の過半数に対して上昇。連邦公開市場委員会( FOMC)は声明で、月間850億ドルの資産購入ペースを維持すると表 明し、経済へのリスクは低下したとの認識を示した。これより先、ユー ロは対ドルで2月以来の高値に接近し、円は堅調に推移していた。

RBSセキュリティーズの為替ストラテジスト、ブライアン・キム 氏(コネティカット州スタンフォード在勤)は「ドルは当面、ユーロと 円に対して支えられるだろう。刺激縮小見通しが前面に出てくる可能性 があるからだ」と指摘。「出口戦略や資産購入の調整についてバーナン キ議長がこれほど明確にするとは意外だった」と付け加えた。

ニューヨーク時間午後5時4分現在、ドルは対ユーロで0.7%高の 1ユーロ=1.3295ドル。対円では1.2%上昇して1ドル=96円45銭。ユ ーロは対円で0.4%高の1ユーロ=128円22銭。

FOMCは声明で、「景気と労働市場の見通しに対する下振れリス クが(昨年)秋以降小さくなってきた」との認識を示した。さらに、労 働市場やインフレの見通しの変化に応じ、適切な政策緩和を維持するた め委員会には資産購入ペースを加速あるいは減速させる用意があると、 あらためて表明した。

2014年半ばごろ

バーナンキ議長は記者会見で、「入手するデータがこの経済予測と 大まかに一致すれば、年内に購入ペースを緩めるのが適切だと委員会は 現在のところ見込んでいる」と説明。さらに、「その後のデータもわれ われの現在の経済予測と大まかに沿う状況が続けば、来年上期にかけて 慎重にステップを踏みながら購入ペースの減速を続け、年半ばごろに購 入を終了させる」と続けた。

米金融当局は2008年以降、政策金利であるフェデラルファンド (FF)金利の誘導目標を0-0.25%で維持している。

ゲイン・キャピタル・グループ(ニューヨーク)のシニア為替スト ラテジスト、エリック・ビロリア氏は「ドルは堅調さを増しており、緩 和縮小の予想と合致した流れと言えよう」と指摘。「インフレは弱い状 況が続くとみられているが、当局は労働市場の改善を予想しているよう だ」と話した。

主要6通貨に対するドルの動きを示すインターコンチネンタル取引 所のドル指数は0.8%上昇して81.319と、10日以来の高水準を付けた。

ブルームバーグ相関加重指数によれば、円はこの1カ月で6%上 昇。先進国10通貨中で最も上昇率が大きい。ユーロは2.2%上昇、ドル は1.5%の値下がり。

みずほフィナンシャルグループの法人外国為替セールスバイスプレ ジデント、ファビアン・エリアソン氏(ニューヨーク在勤)はドルが上 昇を続けるには「97円を超える水準で明確に引ける必要がある」と述べ た。

原題:Dollar Gains Most in 2 Months as Bernanke Signals Bond-Buy Taper(抜粋)

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