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FRBは縮小急がず、低インフレで債券購入の続行可能に

米国のインフレ率は、1960年代のケ ネディ大統領時代の経済ブームが始まる直前以来で最も低く、米連邦準 備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長は、月額850億ドルの債券購 入を推進するために時間を稼ぐことが可能な状況だ。

FRBがインフレ指標として重視しているコア個人消費支出 (PCE)価格指数(食料品とエネルギーを除く)は4月に前年同月 比1.1%上昇と、1960年の統計開始以来で最低の伸び率に並んだ。イン フレ率がFRBの長期的目標である2%を下回る一方、失業率は7.6% の水準にあり、物価安定と最大雇用の確保というFRBのマンデート (責務)を満たすにはいずれも不十分だ。

連邦公開市場委員会(FOMC)は19日に2日目の討議を終了す る。ニューヨーク連銀の元エコノミスト、ドルー・マタス氏によれば、 FRBの3兆4100億ドル(約325兆円)相当の資産がさらに拡大し、長 期的なインフレ期待をかきたてたり、市場の機能を混乱させるのではな いかという懸念を当面は脇に置き、過去最大規模の債券購入を今後も続 ける方針が決定される可能性が高い。

現在はUBSのエコノミストを務めるマタス氏は「彼らが現時点で 緩和策の縮小を急ぐ理由が一体あるだろうか、彼らが自然失業率と考え る水準から失業率はなお程遠く、インフレ率の数字はあまりにも低い」 と指摘する。

FOMCは米東部時間19日午後2時(日本時間20日午前3時)に声 明を発表し、バーナンキFRB議長が同2時半から記者会見に臨む。 FRBはFOMC参加者の雇用、成長、インフレ、金利に関する見通し も同時に公表する。

ブルームバーグがエコノミスト59人を対象に4、5日に実施した調 査の予想中央値によれば、FRBは10月29、30日のFOMCまで債券購 入の縮小を待つ可能性が高く、この会合で債券購入を月額650億ドルに 減らす決定が行われることになりそうだ。

原題:Inflation at 53-Year Low Gives Bernanke Time to Press on With QE(抜粋)

--取材協力:Michelle Jamrisko.

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