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米大手行、第2四半期のジンクス破る公算-トレーディング好調

記録的な株高と高利回り債の発行増 を追い風に、ウォール街の米大手銀行では4-6月(第2四半期)のト レーディングと投資銀行業務からの収入が前年同期を大きく上回る見込 みだ。

ウェルズ・ファーゴのアナリスト、マット・バーネル氏は今月の調 査リポートで、米銀大手5行の第2四半期トレーディング収入を前年同 期比13%増、投資銀収入を同17%増と予想した。この数字は1-3月 (第1四半期)に比べると16%減を意味するが、第1四半期に対する第 2四半期の減収率としては2009年以来で最も小さい。

トレーディングや証券引き受け、助言業務での回復が見込まれる 中、銀行株は今年1-6月(上期)に同期間として16年で最高のパフォ ーマンスとなっている。ここ3年は欧州債務危機など世界的な波乱が第 2四半期中に起こり、堅調な滑り出しの後7-12月(下期)は崩れるパ ターンが続いた。

アトランティック・エクイティーズのアナリスト、リチャード・ス テート氏(ロンドン在勤)は「大きな悪いニュースがなかったことが助 けになったことは確かだが、それに加えて4月と5月は明るい見方がさ らに広がった」と解説。「アナリストの多くは四半期末が近づくにつ れ、業績予想を修正しようとするだろうが、上向きの修正になると私は 予想している」と語った。

バーネル氏の試算によると、JPモルガン・チェースとゴールドマ ン・サックス・グループ、シティグループ、バンク・オブ・アメリカ (BOA)、モルガン・スタンレーの大手5行の4-6月期のトレーデ ィングおよび投資銀業務からの収入の合計は250億ドルを超える見通 し。そうなれば両業務の上期の合計収入は12年の実績を上回ることにな る。5行が両業務で1-3月期に上げた収入の合計は会計上の費用を除 いたベースで約306億ドルと、前年同期比で約8%減少だった。

企業は年初に社債を発行する割合が多く、これに伴い銀行の債券ビ ジネスが活発化するなどの理由から、トレーディング収入は第1四半期 がピークになる傾向がある。ドイツ銀行のアナリスト、マット・オコナ ー氏は、第2四半期の銀行のトレーディングと銀行業務の収入の合計は 前期比10-15%減と、標準的な20%より小幅な減少になるとみている。

原題:Trading Desks at Wall Street Banks Defying Second-Quarter Curse(抜粋)

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