コンテンツにスキップする

6月18日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次 の通り。

◎NY外為:円が対ドルで続落、FOMCで緩和縮小の時期示唆か

ニューヨーク外国為替市場では円が対ドルで続落。この日から2日 間の日程で米連邦公開市場委員会(FOMC)が始まり、債券購入の縮 小開始時期についてさらなる情報がもたらされるとの思惑から円売り・ ドル買いが続いた。

日本銀行によると、異次元緩和による大規模な国債買い入れオペが 続く中、日銀当座預金は過去最高を更新する見込み。これを背景に円は 月初からの上げを縮小した。スイス・フランは主要16通貨全てに対して 上昇した。

ウエスタン・ユニオン・ビジネス・ソリューションズの市場アナリ スト、ジョー・マニンボ氏(ワシントン在勤)は「FOMCの影響で多 くの投資家が様子見に回っている。今回の会合をめぐり不透明感が高い ため、投資家はかなり中立的な姿勢を取っていると思う」と述べた。

ニューヨーク時間午後5時現在、円は対ドルで前日比0.9%安の1 ドル=95円33銭。対ユーロでは1.1%安の1ユーロ=127円67銭。ドルに 対してユーロは0.2%高の1ユーロ=1.3392ドルと、終値ベースでの2 月13日以来の高値に上げた。

議長会見

バーナンキ連邦準備制度理事会(FRB)議長は19日、FOMC後 に記者会見に臨む。議長は5月22日、雇用見通しが持続的な回復を示せ ば、月額450億ドルの米国債、同400億ドルの住宅ローン担保証券 (MBS)の購入を減らす可能性があることを示唆した。

コモンウェルス銀行の為替ストラテジスト、ジョゼフ・カパーソ氏 (シドニー在勤)は顧客向けリポートで、バーナンキ議長は出口戦略や 資産購入の縮小について「曖昧な表現にとどめる可能性が高い」と予想 した。

さらに「市場参加者はFOMCと日本銀行が提供している異例の緩 和政策の見通しについて確信を持てずにいる」と指摘。「リアルマネー 系の運用者や一般企業などヘッジ取引を行う投資家は、ボラティリティ が高まるリスクへの備えを検討する可能性がある」と語った。

5月の米住宅着工件数は前月比で増加。一戸建て住宅の着工許可件 数は5年ぶり水準に増えた。5月の米消費者物価は予想を下回る伸びだ った。

ドイツ指標

ウエスタン・ユニオンのマニンボ氏は「ユーロには対円での上昇と 予想を上回るドイツの景況感指標が追い風になっている」と指摘した。

ユーロは対ドルで4カ月ぶりの高値に達した。ドイツの欧州経済研 究センター(ZEW)がまとめた6月の期待指数は38.5と、前月 (36.4)から上昇した。同指数は向こう6カ月の見通しを示す。

スイス・フランは主要通貨の大半に対して上昇した。同国下院は国 内銀行が米当局に協力することを認める法案の審議継続に反対。同法案 が通過する可能性が弱まったことが背景にある。

原題:Yen Weakens Second Day Versus Dollar Before Fed; Real Tumbles(抜粋)

◎米国株:続伸、S&P500種は月初来高値-FOMC会合の結果待ち

米株式相場は続伸。S&P500種株価指数は月初来の高値に上昇し た。市場では緩和策をめぐる連邦公開市場委員会(FOMC)会合の結 果待ちの雰囲気となっている。

ゼネラル・エレクトリック(GE)やベライゾン・コミュニケーシ ョンズが高い。軍事用カメラメーカーのFLIRシステムズも上昇。レ イモンド・ジェームズ・アソシエーツが投資判断を「ストロング・バイ (強い買い推奨)」に引き上げた。石炭生産のウォルター・エナジーは 急伸。株価が3倍に上昇する可能性があるとモルガン・スタンレーが指 摘したことを受けた。

S&P500種株価指数は前日比0.8%高の1651.81。過去2日間の上 昇率は1.5%となった。ダウ工業株30種平均は138.38ドル(0.9%)上げ て15318.23ドル。

ウェルズ・ファーゴ・ファンズ・マネジメントのチーフ株式ストラ テジスト、ジョン・マンリー氏は電話取材で、「市場は時間を稼ごうと しているようだ」とし、「当局は当然、緩和策を縮小する。縮小しなけ れば驚きだ。ただ、縮小はぎりぎりまで待つと考えている。何か行動す るのであれば、慎重過ぎるほど慎重になるだろう。段階的に縮小はする が、それは安全に実施できると考えられるようになって初めて可能にな る」と述べた。

FOMCはこの日から2日間の予定で会合を開始した。19日には連 邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長の記者会見も開かれる。 金融当局の緩和策や予想を上回る企業決算を背景に、米国株の強気相場 は5年目に入っている。S&P500種は2009年に付けた12年ぶり安値か ら144%上昇している。

住宅着工件数

S&P500種は5月21日に記録した過去最高値から1%下落してい る。翌日の22日にはバーナンキ議長が議会証言で、労働市場の見通しが 「本質的かつ持続的な形で改善すれば、当局は購入を縮小させる」と述 べた。

米商務省が発表した5月の住宅着工件数(季節調整済み、年率換 算、以下同じ)は91万4000戸と、前月から6.8%増加した。ブルームバ ーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値は95万戸だった。 前月は85万6000戸と、速報値の85万3000戸から修正された。

一戸建て住宅の着工許可件数は1.3%増の62万2000戸と、2008年5 月以来の高水準となった。

力強い成長分野

デイナ・インベストメント・アドバイザーズのジョゼフ・ベランス 最高投資責任者(CIO)は、「経済の中で、真の意味で成長が見られ る最も力強い分野は自動車と住宅だ」と指摘。その上で、「金融当局は なお多くのことを懸念している。低インフレや雇用の弱い伸び、商品低 迷、中国や欧州での減速などだ」と続けた。

ダウ輸送株平均はこの日1%高。鉄道や海運、航空など20銘柄で構 成する同指数は、今年に入り20%上昇している。一方、S&P住宅建設 指数は年初以降13%上昇。

この日発表された5月の米消費者物価指数は予想を下回る伸びだっ た。食品価格が約4年ぶりに低下したことが影響した。

S&P500種の下げに備えたオプションのコストを示すシカゴ・オ プション取引所(CBOE)のボラティリティ指数(VIX)は1.1% 低下し16.61。同指数は3月に6年ぶり低水準を付けて以降、47%上昇 している。

S&P500種の業種別10指数は全て上昇。特に産業株と通信株の指 数が大きく上げた。GEは2.4%高の24.33ドルと、約4年ぶり高値。ベ ライゾンは1.7%高の51.55ドル。

FLIRは6.2%上昇し26.49ドル。ウォルター・エナジーは17%上 げて13.63ドル。

原題:U.S. Stocks Rally for 2nd Day as Investors Await Fed Statement(抜粋)

◎米国債:10年債は小幅な値動き、FOMC結果控えて様子見

18日の米国債市場は10年債利回りが約1カ月ぶりの小幅な動きとな った。米連邦公開市場委員会(FOMC)が19日の会合終了後に緩和縮 小を開始する時期を示唆するとの見方が広がった。

朝方発表された5月の住宅着工件数が予想を下回り、消費者物価指 数(CPI)の伸びも予想以下で金融当局の目安に達しなかったにもか かわらず、利回りは上昇していた。トレーダーのインフレ見通しの指標 となる10年債と同年限インフレ連動債(TIPS)の利回り格差(ブレ ークイーブンレート)は約17カ月ぶりの最小だった。

バンク・オブ・モントリオール傘下BMOキャピタル・マーケッツ の政府債トレーディング責任者、スコット・グレアム氏(シカゴ在勤) は、「FOMCの発表前なので大きなリスクを取ろうとする投資家は誰 もいない」と述べ、「緩和縮小が早めに開始される兆候が示された場合 は、荒い値動きとなり、利回りもかなり高水準をつけるだろう。そして 金融当局がハト派的であれば、米国債相場は上昇するはずだ」と続け た。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、10年債利回りはほぼ変わらずの2.19%。同年債(表面利 率1.75%、2023年5月償還)価格は1/32安の96 1/8。

10年債のブレークイーブンレートは3ベーシスポイント(bp、1b p=0.01%)上昇して2.09ポイント。今月13日には2ポイントと、2012 年1月以来の低水準だった。過去1年間の平均値は2.38ポイントとなっ ている。

バーナンキ議長が記者会見

FOMCは19日の会合終了後に金融政策に関する声明を発表すると ともに経済予測を発表する。バーナンキ議長は声明発表後に記者会見に 臨む。

バーナンキ議長は先月、雇用見通しが持続的な改善を示せば量的緩 和の規模を縮小する可能性があると話した。金融当局による月間の債券 購入額は現在、850億ドルとなっている。

ブルームバーグ・ニュースがエコノミストを対象にまとめた調査に よると、10月29-30日のFOMC会合では資産購入ペースが月間650億 ドルまで縮小されると予想されている。

ニューヨーク連銀はこの日、2036年2月から43年2月に償還を迎え る米国債14億6000万ドル相当を買い入れた。ディーラーが差し出した国 債は28億2000万ドルだった。

CPI統計

米労働省が発表した5月の消費者物価指数(CPI、季節調整済 み)は前月比0.1%上昇した。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエ コノミスト調査の予想中央値は0.2%上昇。前月は0.4%の低下だった。 食品とエネルギーを除いたコア指数は前月比0.2%上昇、市場予想と一 致した。

前年比ではCPIは1.4%上昇と、4月の1.1%上昇からは伸びが拡 大した。米金融当局は2%上昇を目安としている。

前日発表された6月の米住宅市場指数は7年ぶり高水準、ニューヨ ーク連銀が発表した6月の同地区の製造業景況指数は予想外に上昇し た。

「分かりにくい経済統計」

FTNの機関債調査責任者ジム・ボーゲル氏は経済統計を受け「状 況は一段と不透明になってきた」と述べ、「兆候を見比べて『これは明 確だ』と言える内容ではなく、見比べても『まったく分からない』とい う内容だ」と続けた。

30年債利回りは1bp下げて3.34%。10年債と30年債の利回り差 は1.16ポイント。14日には1.19ポイントと、日中ベースとしては3週ぶ りで最大だった。

商務省が発表した5月の住宅着工件数(季節調整済み、年率換算) は91万4000戸と、前月から6.8%増加した。ブルームバーグ・ニュース がまとめたエコノミスト予想の中央値は95万戸だった。

原題:Treasury 10-Year Notes in Narrowest Range in Month as Fed Meets(抜粋)

◎NY金:続落、3週ぶり安値-FOMCが緩和縮小を示唆との観測

ニューヨーク金先物相場は続落。3週間ぶりの安値となった。米金 融当局が緩和策の縮小を示唆するとの観測が強まった。

米連邦公開市場委員会(FOMC)が2日間の日程で始まった。米 連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長は先月、労働市場の見 通しに持続的な回復が見られるなら、緩和策の規模を縮小する可能性が あるとの認識を示した。北米と欧州での金現物需要は4月から80%減少 したと、キトコ・メタルズはリポートで指摘した。

フューチャーパス・トレーディングのトレーダー、フランク・レシ ュ氏(シカゴ在勤)は電話インタビューで、「誰もがあすの結果を待っ ている」と指摘。「現物市場ではまったく買い気配がみられない」と述 べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物8 月限は前日比1.2%安の1オンス=1366.90ドルで終了。一時は1360.20 ドルと、中心限月としては5月23日以来の安値をつけた。

原題:Gold Drops to Three-Week Low on Stimulus Bets; Palladium Falls(抜粋)

◎NY原油:9カ月ぶり高値、シリア緊張で供給懸念

ニューヨーク原油先物相場は上昇。9カ月ぶり高値に達した。シリ アの内戦激化で中東からの原油供給に障害が生じる恐れが高まった。 米景気回復のペースが加速しているとの兆候も影響した。

主要8カ国(G8)首脳会議はシリア政権移行に向けた暫定政府の 樹立を求めることで合意し、ロシアのプーチン大統領はこれを盛り込ん だ共同宣言への署名に同意した。5月の米住宅着工件数は前月比で増加 し、一戸建て住宅の着工許可件数は5年ぶり水準に増えた。

エネルギー関連の商品に重点を置くヘッジファンド、アゲイン・キ ャピタル(ニューヨーク)のパートナー、ジョン・キルダフ氏は「投資 家心理には地政学的懸念があり、引き続き価格を押し上げている」と指 摘。「中東の緊張に加えて、経済に関する明るいニュースもある。景気 見通しは改善しており、原油にはプラスになっている」と続けた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物7月限は前日 比67セント(0.69%)高の1バレル=98.44ドルで終了した。

原題:WTI Crude Rises to Nine-Month High on Syrian Conflict Concern(抜粋)

◎欧州株:ほぼ変わらず、FOMC注視-カベル・ドイチェランド高い

18日の欧州株式相場は前日からほぼ変わらずとなった。この日から 2日間開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)で刺激策縮小が示唆さ れるとの見方が広がる中、5月の米住宅着工件数は予想を下回った。

ドイツのケーブル事業者、カベル・ドイチェランド・ホールディン グは上場来高値を記録。リバティ・グローバルが買収案を提示した。英 ソフトウエアメーカーのアヴィバ・グループは5.4%上昇。シティグル ープによる投資判断引き上げが買い材料。一方、デンマークのダンスケ 銀行は6.1%下落。金融規制当局がリスク加重資産を増額するよう命じ たことが嫌気された。

ストックス欧州600指数は前日比0.1%未満下落の293.02で終了。米 連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長が米景気に持続可能な 改善が見られれば金融緩和策の縮小は可能だと表明した5月22日以降で は、5.7%下げている。

アリアンツ・グローバル・インベスターズのルーシー・マクドナル ド最高投資責任者(CIO、株式担当)はブルームバーグテレビジョン に対し、量的緩和縮小について「明確なメッセージは得られないだろ う。実際の実施時期に関してFRB自体に明確な計画があるとは思えな いからだ」と語った。

米商務省がこの日発表した5月の住宅着工件数は91万4000戸と、前 月から6.8%増加。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト 予想の中央値は95万戸だった。

18日の西欧市場では18カ国中12カ国で主要株価指数が下落。英 FTSE100指数が0.7%、独DAX指数は0.2%それぞれ上昇した。仏 CAC40指数は0.1%未満の下げとなった。

原題:European Stocks Close Little Changed; Kabel Deutschland Advances(抜粋)

◎欧州債:ドイツ国債が続落、ポルトガル債は上昇-FOMCを注視

欧州債市場ではドイツ国債が続落。19日の米連公開市場委員会 (FOMC)終了後の記者会見で、米債券購入プログラムをめぐるバ ーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言内容が注目され ている。

ドイツ10年債利回りは前日に約1週間ぶり低水準を付けたが、 この日は上昇。欧州経済研究センター(ZEW)がまとめた6月の独 景況感指数が上昇し、ユーロ圏で最も安全とされる同国債の需要が後 退した。ポルトガル国債は値上がり。同国の支援プログラムからの脱 却を欧州連合(EU)が支援する可能性を示したことが手掛かり。国 債入札で15億ユーロ相当を発行したフィンランドの国債は下落。バ ーナンキ議長は先月、労働市場が持続的な改善を見せれば、量的緩和 の縮小があり得ることを示唆した。

バイエルン州立銀行のシニア債券ストラテジスト、マリウス・ダ ハイム氏(ミュンヘン在勤)は「縮小の話題が完全に注目されている」 とし、「バーナンキ議長は量的緩和縮小の話題に関して極めて慎重に 事を運び、ドイツ債利回りが1.50-1.60%のレンジにとどまる動 きと非常に良くマッチするだろう」と語った。

ロンドン時間午後4時32分現在、ドイツ10年債利回りは前日 比5ベーシスポイト(bp、1bp=0.01%)上昇し1.57%。前 日は1.51%と、7日以来の水準まで下げた。同国債(表面利率

1.5%、2023年5月償還)価格はこの日、0.435下げ99.37。

ダハイム氏の予測によれば、同利回りは3カ月以内に1.60%に 達する。

ZEWが発表した6月の期待指数は38.5と、前月(36.4)か ら上昇。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト38人の 予想中央値は38.1だった。同指数は向こう6カ月の見通しを示す。

ポルトガル10年債利回りは16bp低下の6.09%。同年限のア イルランド国債利回りはほぼ変わらずの3.90%。

英国債

英国債相場は続落。インフレが5月に加速したことが明らかにな り、イングランド銀行(英中央銀行)が資産購入枠を拡大するとの観 測が後退した。

ロンドン時間午後4時29分現在、10年債利回りは前日比6b p上昇し2.14%。10日以降で最大の上昇となった。同国債(表面 利率1.75%、2022年9月償還)価格は0.485下げ96.785。

英政府統計局(ONS)が18日発表した5月の消費者物価指数 は前年同月比2.7%上昇。4月の伸び率は2.4%だった。ブルーム バーグ・ニュースがまとめたエコノミスト36人の調査中央値では

2.6%上昇が見込まれていた。

原題:German Bonds Fall 2nd Day as Portugal’s Rise Before Fed Decision(抜粋) Gilts Fall as Inflation Quickens; Pound Weakens Most in 4 Weeks

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE